定期テスト対策_古典_平家物語「木曾の最期②」現代語訳

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塾予備校部門 枚方本校の藤原です。
平家物語『木曾の最期②(巴の戦い)』の現代語訳です。
定期テスト対策にお役立てください!

≡ 本文:太字、現代語訳:青字 ≡

木曾殿、「おのれは、とうとう、女なれば、いづちへもゆけ。我は打死せんと思ふなり。もし人手にかからば自害をせんずれば、木曾殿の最後のいくさに、女を具せられたりけりなんど、いはれん事もしかるべからず。」
木曽殿は、「お前は、女なのだから、すぐにどこへでも逃げて行きなさい。私は討ち死にしようと思っているのだ。もし敵の手にかかって傷を負ったら自害をするつもりなので、『木曾殿の最後の戦いに女を連れていらっしゃった。』などと言われるとしたらそのようなこともよろしくない。」
※このあたりの義仲の発言は巴を死なせないための口実であって、巴にここで死なず幸せになってほしいというのが義仲の本心だと考えられる。

と宣ひけれども、なほおちもゆかざりけるが、あまりに言はれ奉つて、「あっぱれ、よからうかたきがな。最後のいくさして見せ奉らん。」とて、控へたるところに、武蔵国にきこえたる大力、御田八郎師重、三十騎ばかりで出で来たり。
とおっしゃったが、(巴は)それでも逃げて行こうとしなかったのだが、何度も(木曽殿が)仰るので、(巴は)「ああ、良い敵がいればなあ。最後の戦いをして見せ申し上げよう。」といって、待っているところに、武蔵国で有名な大力の御田八郎師重が、三十騎ほどで出て来た。

巴、その中へ駆け入り、御田八郎に押し並べ、むずと取つて引き落とし、我乗つたる鞍の前輪に押し付けてちつとも動かさず、首捻ぢ切つて捨ててんげり。その後物の具脱ぎ捨て、東国の方へ落ちぞ行く。手塚太郎討死す。手塚別当落ちにけり。
巴は、そのなかに駆け入り、御田八郎に馬を押し並べ、むんずと(力を込めて)引き落とし、自分の乗っている馬の鞍の前輪に押しつけて、少しも身動きさせず、首をねじ切って捨ててしまった。その後、武具を脱ぎ捨てて、東国の方へ逃げ落ちて行った。(この時、)手塚太郎は討ち死にした。手塚別当は逃げ落ちた。

「木曾の最期①」はこちら

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