定期テスト対策_古典_伊勢物語 口語訳&品詞分解

こんにちは。塾予備校部門枚方本校の福山です。                       伊勢物語『初冠』の口語訳&品詞分解です。

伊勢物語平安初期に書かれた歌物語。のちに源氏物語などにも影響を与えます。        一人の男が主人公で、恋愛を中心にさまざまなお話が歌と一緒に紹介されます。         今回は最初の場面で、初冠は元服(今で言う成人)を意味します。               ぜひ定期テスト対策にお役立てください!

✿ 本文:太字、現代語訳:赤字 

伊勢物語『初冠

昔、男、初冠して、平城の京、春日の里に、                        昔、ある男が、元服して、奈良の旧都、春日の里に、

しるよしして、狩りにいにけり。                             (そこを)領有している縁で、狩りに出かけた。

その里に、いとなまめいたる女はらから住みけり。                      その里に、とてもたおやかで優美な姉妹が住んでいた。

この男、垣間見てけり。                                  この男は、(その姉妹を)のぞき見してしまった。

思ほえず、ふるさとにいとはしたなくてありければ、                     思いがけず、(さびれた)旧都にいかにも不似合いであったので、

心地惑ひにけり。                                    (男は)心が乱れてしまった。

男の、着たりける狩衣の裾を切りて、歌を書きてやる。                   (そこで)男は、(自分が)着ていた狩衣の裾を切って、歌を書いて贈る。

その男、しのぶずりの狩衣をなむ着たりける。                        その男は、しのぶずりの狩衣を着ていた(のだった)。

  春日野の 若紫の すり衣

  しのぶの乱れ 限り知られず

  春日野に生い出でた若々しい紫草のようなあなた方を見て、

  この紫色のしのぶずりの狩衣の乱れ模様のように、

  あなた方を恋いしのぶ心の乱れは限りも知られないほどです。

となむ、おいつきて言ひやりける。                            と、大人ぶって歌をよんで贈った。

ついでおもしろきことともや思ひけむ。                          (こんなことをしたのは、男が)折に合った風流なこととでも思ったのであろうか。

  みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに

  乱れそめにし 我ならなくに

  陸奥の国のしのぶずりの乱れ模様のように、

  あなた以外の誰かのせいで心が乱れ始めた私ではないのに

  (このように乱れた恋心はあなたのせいなのです)。

といふ歌の心ばへなり。                                  という古歌の趣向(をふまえたもの)である。

昔人は、かくいちはやきみやびをなむしける。                        昔の人は、このように熱烈な風流事をした(のだった)。

※ 品詞分解はこちら                                    → 伊勢物語『初冠』

 

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