定期テスト対策_古典_枕草子  口語訳&品詞分解

こんにちは。塾予備校部門枚方本校の福山です。                       枕草子『木の花は』の口語訳&品詞分解です。

様々な木や花について評価している部分です。                        ぜひ定期テスト対策にお役立てください!

✿ 本文:太字、現代語訳:赤字 

枕草子『木の花は』

木の花は、濃きも薄きも紅梅。                               木の花は、濃くても薄くても紅梅。

桜は、花びら大きに、葉の色濃きが、枝細くて咲きたる。                   桜は、花弁が大きく、葉の色の濃いのが、枝は細くて咲いているの(がよい)。

藤の花は、しなひ長く、色濃く咲きたる、いとめでたし。                   藤の花は、花房が長く、色濃く咲いているのが、とてもすばらしい。

四月のつごもり、五月のついたちのころほひ、                        四月の下旬、五月の初旬のころ、

花のいと白う咲きたるが、橘の葉の濃く青きに、                       花が真っ白く咲いているのが、橘の葉が濃く青々としている中に、

雨うち降りたるつとめてなどは、世になう心あるさまにをかし。                雨の降った翌朝などは、比類なく奥ゆかしい様子でおもしろい。

花の中より、こがねの玉かと見えて、                            花が咲いている中から、(去年の実が)黄金の玉かと見まがうばかりに、

いみじうあざやかに見えたるなど、                             とても色あざやかに顔をのぞかせているのなどは、

朝露に濡れたるあさぼらけの桜に劣らず。                          朝露に濡れて(咲いて)いる夜明け方の桜(の美しさ)と比べても劣らない。

ほととぎすのよすがとさへ思へばにや、                          (そのうえ、)ほととぎすにとってゆかりの深いもの(で、古歌などによまれている)とまで思うからだろうか、

なほさらに言ふべうもあらず。                               やはりあらためて言うまでもな(くすばらし)い。

梨の花、よにすさまじきものにして、近うもてなさず、                    梨の花は、全く興ざめな花として、身近に賞玩せず、

はかなき文つけなどだにせず。                               ちょっとした手紙を結びつけるのに使うことさえもしない。

愛敬おくれたる人の顔などを見ては、たとひに言ふも、                    かわいげのない女性の顔などを見ては、そのたとえに引き合いに出すのも、

げに、葉の色よりはじめて、あはひなく見ゆるを、                      なるほど、葉の色をはじめとして、色の配合の妙に欠けて見えるが、

唐土には限りなきものにて、文にも作る、                          中国ではこのうえない花として、詩にもよみこんでいる、

なほさりともやうあらむと、                                やはりそうは言っても(中国でそれほど称されるのには)理由があるのだろうと、

せめて見れば、花びらの端に、                               よくよく観察してみると、花弁の端に、

をかしきにほひこそ、心もとなうつきためれ。                        美しい(薄紅の)色つやが、ほんのりとついているようだ。

楊貴妃の、帝の御使ひに会ひて、泣きける顔に似せて、                    楊貴妃の、玄宗皇帝の派遣したお使いの道士に会って、泣いた顔を形容して、

「梨花一枝、春、雨を帯びたり。」など言ひたるは、                    「梨花一枝、春、雨を帯びたり。」などと(「長恨歌」に)書いてあるのは、

おぼろけならじと思ふに、                                並々のことではあるまいと思うにつけて、

なほいみじうめでたきことは、たぐひあらじとおぼえたり。                  やはりずば抜けてすばらしいことは、比類がないのだろうと思われた。

桐の木の花、紫に咲きたるは、なほをかしきに、                       桐の木の花は、紫に咲いているのは、何といっても立派であって、

葉の広ごりざまぞ、うたてこちたけれど、                          葉の広がった格好は、ひどく大仰すぎてぶざまであるが、

異木どもとひとしう言ふべきにもあらず。                          ほかの木などと同列に評価すべきものでもない。

唐土にことごとしき名つきたる鳥の、                           (世が泰平になると姿を現すとかいう)中国でごたいそうな名前がついている(鳳凰という)鳥が、

えりてこれにのみゐるらむ、いみじう心ことなり。                      とくに選んでこの桐の木にだけとまるというのは、本当に別格な気がする。

まいて琴に作りて、さまざまなる音の出で来るなどは、                    まして弦楽器の材料に使って、さまざまな音が出て来るのなどは、

をかしなど世の常に言ふべくやはある。いみじうこそめでたけれ。               おもしろいなどと世間並みに評価することができようか、いや、できない。実にすばらしい木だ。

木のさまにくげなれど、楝の花、いとをかし。                        木の格好はみっともない感じだが、楝の花は、たいそう趣深い。

かれがれに、さまことに咲きて、必ず五月五日にあふも、をかし。               枯れたように、風変わりに咲いて、必ず五月五日の節句に咲き合わせるのも、しゃれている。

※ 品詞分解はこちら                                    →枕草子『木の花は』

 

*******************
“宇宙一、キミと向き合う塾・予備校”
KEC近畿予備校・KEC近畿教育学院

<公式HP>
https://www.prep.kec.ne.jp

<お問合せ電話番号>
0120-99-1919
*******************