定期テスト対策_古典_枕草子  口語訳&品詞分解

こんにちは。塾予備校部門枚方本校の福山です。                       枕草子『すさまじきもの』の口語訳&品詞分解です。

すさまじ」は「おもしろくない」「興ざめだ」「情趣がない」という意味です。        現代のすさまじいとは意味が違いますのでご注意を。                              ぜひ定期テスト対策にお役立てください!

✿ 本文:太字、現代語訳:赤字 

枕草子『すさまじきもの』

すさまじきもの、昼ほゆる犬。春の網代。三、四月の紅梅の衣。                興ざめなもの、昼にほえる犬。春の網代。三、四月の紅梅襲。

牛死にたる牛飼ひ。乳児亡くなりたる産屋。                         牛が死んでしまった牛飼い。乳飲み子の亡くなった産屋。

除目に司得ぬ人の家。                                   地方官任命の除目のときに官職を得られない人の家。

今年は必ずと聞きて、はやうありし者どもの、                        今年は(任官が)必ず(かなう)と聞いて、以前に仕えていた者たちで、

ほかほかなりつる、田舎だちたる所に住む者どもなど、みな集まり来て、            よそに行っていたのや、片田舎に住む連中などが、みな集まって来て、

出で入る車の轅もひまなく見え、                              出入りする(訪問客の)牛車の轅も隙間なく見え、

もの詣でする供に、我も我もと参りつかうまつり、                     (任官祈願に)寺社に参拝する(当人の)お供に、我も我もとご参上申し上げ、

もの食ひ、酒飲み、ののしり合へるに、                           ものを食い、酒を飲み、大騒ぎし合っていたが、

果つる暁まで門たたく音もせず、                             (除目の)終わる明け方まで(任官を知らせる使いが)門をたたく音もせず、

あやしうなど、耳立てて聞けば、前駆追ふ声々などして、                   おかしいななどと、耳をすまして聞くと、先払いの声などが次々にして、

上達部など、みな出で給ひぬ。                              (除目に参列した)公偕などが、みな(宮中を)退出しておしまいになった。

もの聞きに、宵より寒がりわななきをりける下衆男、                     情報を聞きに、(前日の)夕方から寒がってふるえ(ながら待っ)ていた下男が、

いともの憂げに歩み来るを、見る者どもは、え問ひにだにも問はず。              とても大儀そうに歩いて来るのを、見る連中は、とても(結果を)尋ねることさえもできない。

ほかより来たる者などぞ、「殿は、何にかならせ給ひたる。」など問ふに、           よそから訪問した者などが、「ご主人は、何に任官なさったか。」などと尋ねると、

いらへには、「何の前司にこそは。」などぞ、必ずいらふる。                 答えには、「どこそこの前の守に(おなりです)。」などと、必ず答える。

まことに頼みける者は、いと嘆かしと思へり。                       (主人の任官を)本気で頼りにしていた者は、ひどく嘆かわしいと思っている。

つとめてになりて、ひまなくをりつる者ども、一人、二人、すべり出でていぬ。         翌朝になって、びっしり集まっていた者たちも、一人、二人と、(邸を)すべり出て行ってしまう。

古き者どもの、さもえ行き離るまじきは、                          古参の連中で、そんなふうによそへ行くこともできそうにない者たちは、

来年の国々、手を折りてうち数へなどして、                         来年国司が任官されるはずの国々を、指折り数えなどして、

揺るぎありきたるも、いとほしう、すさまじげなり。                    (虚勢を張って)体を揺さぶって歩き回っているさまも、気の毒で、興ざめな感じだ。

※ 品詞分解はこちら                                    →枕草子『すさまじきもの』

 

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