定期テスト対策_古典_枕草子_口語訳&品詞分解

こんにちは。塾予備校部門枚方本校の福山です。
枕草子『ふと心劣りとかするものは』の口語訳&品詞分解です。
今回は言葉遣いについて。気を付けるだけで印象がかなり違いますよね!
ぜひテスト対策にご活用ください!

✿ 本文:太字、現代語訳:赤字 

枕草子『ふと心劣りとかするものは』

ふと心劣りとかするものは、男も女も、
(聞いたとたん)すぐに期待はずれでがっかりした感を味わうのは、男でも女でも、

言葉の文字いやしう使ひたるこそ、
話し言葉を下品に使った場合こそ、

よろづのことよりまさりてわろけれ。
何にもましてまずい。

ただ文字一つに、あやしう、
ただ言葉遣い一つで、不思議なことに、

あてにもいやしうもなるは、いかなるにかあらむ。
上品にも下品にもなるのは、どういうわけなのだろうか。

さるは、かう思ふ人、
そうはいうものの、こんなことを思っている私本人が、

ことにすぐれてもあらじかし。
とくに言葉遣いにすぐれているわけでもあるまいよ。

いづれをよしあしと知るにかは。
(となると、)どれをよしとし、どれを悪いと判別する(のは何を基準にしている)のだろうか、基準とするものはあるまい。

されど、人をば知らじ、
だが、人(がどう判断しようと、それ)はどうでもよい、

ただ心地にさおぼゆるなり。
ただ私は、自分の主観的な感じで、よいとか悪いとか感じるのだ。

いやしきことも、わろきことも、さと知りながらことさらに言ひたるは、
下品な言葉も、まずい言葉も、それと自覚しながら意識的に使ったのは、

あしうもあらず。わがもてつけたるを、
悪くもない。自分の身にしみついてしまっている言葉を、

つつみなく言ひたるは、あさましきわざなり。
(地金のままに)はばかりなく口にしたのは、あきれたことだ。

また、さもあるまじき老いたる人、男などの、わざとつくろひ、
また、そんなにまでしなくてよい老人や、男性などが、ことさらに(言葉を)つくろい、

鄙びたるは、にくし。まさなきことも、あやしきことも、
田舎びた言葉を使うのは、いやらしい。正しくない言葉も、粗野な言葉も、

大人なるは、まのもなく言ひたるを、若き人は、
年輩の女房は、平然としゃべっているのを、若い女性は、

いみじうかたはらいたきことに消え入りたるこそ、さるべきことなれ。
(聞いていて)ひどくきまり悪いことと思って消え入りそうにしているのは、当然のことだ。

何事を言ひても、「そのことさせむとす」
何事を言っても、「そのことさせむとす」(そのことはそうしよう)

「言はむとす」「何とせむとす」
「言はむとす」(言おう)「何とせむとす」(何々しよう)

といふ「と」文字を失ひて、
という(ときの「むとす」の)「と」文字の発言を省いて、

ただ「言はむずる」「里へ出でむずる」など言へば、
ただ「言はむずる」(言おう)「里へ出でむずる」(里へ下がろう)などと言うと、

やがていとわろし。
(それは)そのままとてもまずい表現だ。

まいて、文に書いては言ふべきにもあらず。
まして、(そんな表現は)文章に書いては(そのまずいことといったら)言うまでもない。

物語などこそ、あしう書きなしつれば、言ふかひなく、
物語などの場合になると、まずい言葉遣いで書いてあると、つまらなく、

作り人さへいとほしけれ。
作者まで(常識が疑われて)おかわいそうに思われる。

「ひてつ車に」と言ひし人もありき。
(「同乗して」の意味の「一つ車に」をなまって)「ひてつ車に」と言った人もいた(。こんなのは極端だが)。

「求む」といふことを「みとむ」なんどは、みな言ふめり。
「求む」という言葉を「みとむ」などとは(誤りではあるが、一般化して)、世間の誰もが言うようだ。

※ 品詞分解はこちら
枕草子『ふと心劣りとかするものは』

 

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