定期テスト対策_古典_建礼門院右京大夫集_口語訳&品詞分解

こんにちは。塾予備校部門枚方本校の福山です。
建礼門院右京大夫集『悲報到来』の口語訳&品詞分解です。

高倉天皇の中宮の建礼門院(平清盛の娘、平徳子)に仕えた右京大夫の私家集です。成立は鎌倉初期。ぜひテスト対策にお役立てください。

✿ 本文:太字、現代語訳:赤字 

建礼門院右京大夫集『悲報到来』

またの年の春ぞ、まことに
翌年(元暦二年)の春に、疑う余地なく本当に

この世のほかに聞き果てにし。
(資盛様が)この世の人でなくなったという知らせを聞いてしまった。

そのほどのことは、
その当時のことは、(都落ちの際に離別したときの悲しみに比べても)

まして何とかは言はん。
まして(いったい)何と表現したらよかろうか、いや、何とも言いようがない。

みなかねて思ひしことなれど、ただほれぼれとのみおぼゆ。
すべてあらかじめ覚悟していたことであるけれども、ただ呆然とした気持ちでいるばかりである。

あまりにせきやらぬ涙も、かつは見る人もつつましければ、
あまりにせきとめがたく流れ出る涙も、一方では(そばで)見る人にも遠慮されるので、

何とか人も思ふらめど、「心地のわびしき。」とて、
何事かと人も思っているだろうけれど、「気分が悪くてつらい。」と言って、

引きかづき、寝暮らしてのみぞ、心のままに泣き過ぐす。
(夜具を)引きかぶって、終日寝てばかりいて、思う存分泣き暮らす。

「いかでものをも忘れん。」と思へど、
「何とかしてこの現実を忘れよう。」と思うけれども、

あやにくに面影は身に添ひ、言の葉ごとに聞く心地して、
意地悪くも(資盛様の)面影は身に添い、(かつて聞いた)言葉一言一言を(今も耳に)聞く気がして、

身を責めて悲しきこと、言ひ尽くすべき方なし。
(それが)身を責めさいなんで悲しいことは、(どうにも)語り尽くせる手立てがない。

ただ「限りある命にて、はかなく。」など聞きしことをだにこそ、
ただ「定められた寿命で、亡くなって(しまった)。」などと聞いたときでさえ、

悲しきことに言ひ思へ、これは、
悲しいことだと言ったり思ったりしたのだが、この(資盛様の)場合は、

何をかためしにせんと、返す返すおぼえて、
(若くしての非業の死であるから、いったい)何を例にし(てこの悲しみを表現し)たらよかろうか、いや、前例のないことだよと、返す返す思われて、

なべて世の はかなきことを 悲しとは かかる夢見ぬ 人や言ひけん

世間一般で人の死というものを悲しいというのは、このような夢としか思えないつらいめにあったことのない人が言ったのだろうか。

※ 品詞分解はこちら
建礼門院右京大夫集『悲報到来』

 

*******************
“宇宙一、キミと向き合う塾・予備校”
KEC近畿予備校・KEC近畿教育学院

<公式HP>
https://www.prep.kec.ne.jp

<お問合せ電話番号>
0120-99-1919
*******************