定期テスト対策_古典_古今和歌集_口語訳&品詞分解

こんにちは。塾予備校部門枚方本校の福山です。
古今和歌集の口語訳&品詞分解です。
ぜひテスト対策にお役立てください。

✿ 本文:太字、現代語訳:赤字 

古今和歌集

やまと歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。
和歌は、人の心をもとにして、(それが)さまざまな言葉となったものであった。

世の中にある人、ことわざしげきものなれば、
この世の中に生きている人は、(さまざま)直面する事柄やするべき行為が多いものであるから、

心に思ふことを、見るもの、聞くものにつけて、言ひ出だせるなり。
(その中で)心に思うことを、見るもの聞くものに託して、表現したのである。

花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、
花の枝で鳴く鶯や、水の中に住む蛙の鳴き声を聞くと、

生きとし生けるもの、
(人間のみならず、この世の中に)生きているすべてのものの中で、

いづれか歌をよまざりける。
どれが歌をよまなかったろうか、いや、あらゆる生き物は歌をよむのである。

力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、
力をも入れないで天地(の神々の心)を動かし、目に見えない荒々しく恐ろしい神をも感動させ、

男女のなかをもやはらげ、猛き武士の心をも慰むるは、歌なり。
男女の仲をもうちとけさせ、勇ましい武士の心をも慰めるものは、歌である。

 

春の夜、梅の花をよめる 凡河内躬恒
春の夜に、梅の花をよんだ歌 凡河内躬恒

春の夜の やみはあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やは隠るる

春の夜の闇というものは、筋道の立たないことをするものだ。梅の花の色は(闇が隠して)見えないけれども、香りは隠れるであろうか、いや、隠れずに香っている。

 

呱の露を見てよめる 僧正遍昭
呱の(葉の上に置く)露を見てよんだ歌 僧正遍昭

呱葉の にごりに染まぬ 心もて 何かは露を 玉とあざむく

呱の葉は、(その生えている)泥水の濁りに染まらない(美しく清らかな)心を持っているのに、どうして(その上に置く)露を玉のように見せかけて(人を)だますのか。

 

是貞の親王の家の歌合によめる 壬生忠岑
是貞親王家の歌合でよんだ歌 壬生忠岑

ひさかたの 月の桂も 秋はなほ 紅葉すればや 照りまさるらむ

(ひさかたの)月に生えている(という)桂も、(地上の木々と同じように)秋はやはり紅葉するから、(このように月の光が)いちだんと明るく照っているのだろうか。

 

雪の降りけるをよみける 清原深養父
雪が降った情景をよんだ歌 清原深養父

冬ながら 空より花の 散り来るは 雲のあなたは 春にやあるらむ

冬でありながら、空から花が散って来るのは、雲の向こうが今は春だからなのだろうか。

 

志賀の山越えにて、石井のもとにて
志賀の山越えをしたときに、石で囲んだ山の井のそばで、

もの言ひける人の別れける折によめる 紀貫之
言葉を交わした人が別れて行った際によんだ歌 紀貫之

むすぶ手の しづくににごる 山の井の 飽かでも人に 別れぬるかな

すくって水を飲む手から落ちるしずくで(すぐに)濁ってしまう(水が少ししか飲めない)山中の清水が飽き足らないように、(十分に語らいもせず、)満足することなくあなたと別れてしまうことだよ。

 

題知らず よみ人知らず
題知らず 作者不明

ほととぎす 鳴くや五月の あやめぐさ あやめも知らぬ 恋もするかな

ほととぎすが(来て)鳴く五月の(節句に飾る)菖蒲、そのあやめという言葉のように、物事のあやめ――筋道もわからなくなるような(無我夢中の)恋もすることだなあ。

 

題知らず 小野小町
題知らず 小野小町

色見えで うつろふものは 世の中の 人の心の 花にぞありける

(はっきりと)色に表れないで色あせていくものは、男女の仲における人の心(という名)の花であったのだなあ。

※ 品詞分解はこちら
古今和歌集

古文:現代語訳/品詞分解全てのリストはこちら⇒https://www.prep.kec.ne.jp/blog/28470

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