定期テスト対策_古典_枕草子_口語訳&品詞分解

こんにちは。塾予備校部門枚方本校の福山です。
枕草子の口語訳&品詞分解です。
ぜひテスト対策にお役立てください。

✿ 本文:太字、現代語訳:赤字 

枕草子「この草子、目に見え心に思ふことを」

この草子、目に見え心に思ふことを、
この草子は、(私の)目に見え心に思うことを、

人やは見むとすると思ひて、
他人が見ることがあろうか、いや、誰も見ないだろうと思って、

つれづれなる里居のほどに書き集めたるを、あいなう、
所在ない里住みの間に書き集めていたのだが、あいにく、

人のために便なき言ひ過ぐしもしつべきところどころもあれば、
他人にとっては不都合な言い過ぎをしてしまったにちがいないところも多々あるので、

よう隠しおきたりと思ひしを、心よりほかにこそもり出でにけれ。
うまく隠しておいたと思ったのに、心外なことに世間にこっそり流布してしまった。

宮の御前に、内大臣の奉り給へりけるを、
(あるとき、)中宮様の御前に、内大臣〔伊周〕が献上なさった紙を、

「これに何を書かまし。上の御前には、
(中宮様が)「これに何を書こうかしら。天皇様におかれては、

史記といふ文をなむ書かせ給へる。」などのたまはせしを、
『史記』という書物をお書きになっています。」などと仰せになったので、

「枕にこそは侍らめ。」と申ししかば、
(私が)「枕(がうってつけ)でございましょう。」と申し上げたところ、

「さは、得てよ。」とて、給はせたりしを、
(中宮様は)「では、(おまえに)あげよう。」とおっしゃって、ご下賜なさったのだが、

あやしきを、こよや何やと、尽きせず多かる紙を、
(私は)拙い者なのに、これもだ、あれもだと、限りなく膨大な量の紙を、

書き尽くさむとせしに、いとものおぼえぬことぞ多かるや。
書き尽くそうとしたので、全くわけのわからないでたらめが多いことだよ。

おほかた、これは、世の中にをかしきこと、
いったい、これは、世の中でおもしろいこと、

人のめでたしなど思ふべき、なほえり出でて、
人がすばらしいなどと思いそうなことを、さらに精選して、

歌などをも、木・草・鳥・虫をも、言ひ出だしたらばこそ、
歌などでも、木・草・鳥・虫のことでも、書き出しているというのなら、

「思ふほどよりはわろし。心見えなり。」
(読者から)「思ったほどよりはよくない。心の底が見えすいている。」

とそしられめ、ただ心一つに、おのづから思ふことを、
と悪口も言われようが、ただ私一人の心に、自然に浮かぶことを、

たはぶれに書きつけたれば、ものに立ちまじり、
座興に書きつけているのだから、他の(れっきとした)著述に仲間入りし、

人なみなみなるべき耳をも聞くべきものかはと思ひしに、
一人前であるはずの評判なども聞くはずがないと思っていたのに、

「はづかしき。」なんどもぞ、見る人はし給ふなれば、
「気後れするわ。」などと、(この草子を)見る人は評価なさるそうだから、

いとあやしうぞあるや。げに、そもことわり、
本当に不思議だよ。なるほど、(でも)それも道理だわ、

人のにくむをよしと言ひ、ほむるをもあしと言ふ人は、
他人が嫌うものをよいと言い、(他人が)ほめるものをも悪いとけなす人は、

心のほどこそおしはからるれ。
おのずから心の底が推し測られるものだ。

ただ、人に見えけむぞ、ねたき。
ただもう、(この草子が)他人に見られたということが、しゃくだ。

左中将、まだ伊勢守と聞こえしとき、
左中将〔源経房〕が、まだ伊勢守と申し上げた(長徳二年の)ころ、

里におはしたりしに、端の方なりし畳をさし出でしものは、
(私の)実家にいらっしゃったが、部屋の隅のほうにあった敷物をさし出したところがそれには、

この草子載りて出でにけり。惑ひ取り入れしかど、
この草子が(敷物に)載って出てしまったのだよ。慌てて取り込んだが、

やがて持ておはして、いと久しくありてぞ返りたりし。
(左中将が)そのまま持っていらっしゃって、たいそう長くたってから(私の手もとに)返って来た。

それよりありきそめたるなめり、とぞ本に。
そのとき以来(この草子は世間で)一人歩きし始めたようだと、もとの本に書いてあった。

※ 品詞分解はこちら
枕草子「この草子、目に見え心に思ふことを

 

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