定期テスト対策_古典_源氏物語_口語訳&品詞分解

こんにちは。塾予備校部門枚方本校の福山です。
源氏物語の口語訳&品詞分解です。

この場面で入内する「明石の姫君」は、源氏と明石の君(愛人)の娘ですが、明石の君の身分が低いため、姫が3歳のときに紫の上(本妻)が引き取り育てた、という背景があります。
愛人と本妻が対面するシーンもありますが、バチバチすることもなく、お互い心の中で褒め合い、認め合うという大人な2人なのでした。

ぜひテスト対策にお役立てください。

✿ 本文:太字、現代語訳:赤字 

源氏物語「明石の姫君の入内」(前半)

御参りの儀式、
明石の姫君の入内の儀式は、

人の目おどろくばかりのことはせじとおぼしつつめど、
人目を驚かすほどの(派手な)ことはしまいとご自粛なさるが、

おのづから
(時の最高実力者の源氏と関わることだから)自然に(大規模になって)

世の常のさまにぞあらぬや。
世間並みの規模にはいかないことだよ。

限りもなくかしづき据ゑ奉り給ひて、
(紫の上は姫君を)このうえもなく大切にお世話し申し上げなさって、

上は、まことにあはれにうつくしと思ひ聞こえ給ふにつけても、
紫の上は、(姫君を)心からかわいいとお思い申し上げなさるにつけても、

人に譲るまじう、
誰にも渡したくなく、

まことにかかることもあらましかばとおぼす。
本当にこのように自分の実の娘が入内することがあったなら(どんなにかうれしかっただろうに)とお思いになる。

大臣も宰相の君も、ただこのこと一つをなむ、
太政大臣〔源氏〕も宰相の君〔夕霧〕も、ただこのこと一つだけを、

飽かぬことかなとおぼしける。
不満なことだなあとお思いになった。

三日過ごしてぞ、上はまかでさせ給ふ。
結婚の儀式三日間を(取りしきり)過ごして、紫の上は宮中をご退出になる。

たちかはりて参り給ふ夜、御対面あり。
(紫の上に)入れ替わって(明石の君が)参上なさる夜、(紫の上と明石の君との)ご対面がある。

「かくおとなび給ふけぢめになむ、
(紫の上は)「(姫君が)こんなに大人らしくおなりになった、

年月のほども知られ侍れば、
その変化の様子によって、(姫君をお預かりした長い)年月の経過もわかりますので、

うとうとしき隔ては残るまじくや。」と、
水くさい分け隔ての遠慮などありませんよね。」と、

なつかしうのたまひて、物語などし給ふ。
親しげにおっしゃって、お話などなさる。

これもうちとけぬる初めなめり。
明石の君のほうも(紫の上と)仲よくなった最初の出会いであるようだ。

ものなどうち言ひたるけはひなど、
(明石の君の)何かちょっとしたことを言う物腰などを(紫の上は観察して)、

むべこそはと、めざましう見給ふ。
「(源氏の君がこの人を大切にするのも)当然だわ。」と、目を見張る思いで御覧になる。

また、いと気高う、盛りなる御けしきを、
また(明石の君のほうも)、(紫の上の)たいへん気品があり、女盛りのご様子を、

かたみにめでたしと見て、
こちらはこちらで(明石の君も)すばらしいと見て、

そこらの御中にも、すぐれたる御心ざしにて、
「たくさんの女性たちの御中でも、誰にもまさった(源氏の君の)ご愛情であって、

並びなきさまに定まり給ひけるも、いとことわり
並ぶ者のない地位におさまりなさっていたのも、全く当然なことだよ。」

と思ひ知らるるに、
とおのずから納得する気持ちになり、(それにつけても)

かうまで立ち並び聞こゆる契り、
「これほどまで(紫の上と)肩をお並べ申し上げる前世からの宿縁は、

おろかなりやはと思ふものから、
並々のことではないのだ。」と誇らしい気持ちになる。しかし、そうはいうものの、

出で給ふ儀式のいとことによそほしく、
(三日を過ごして紫の上が宮中から)御退出なさる儀式がまことに格別で美々しく、

御輦車など許され給ひて、
(帝の勅許を得て)御輦車などを許されなさって、

女御の御ありさまにことならぬを、
女御の(御退出の)御ありさまと異ならぬ(ご待遇を受けておられる)のを、

思ひ比ぶるに、さすがなる身のほどなり。
(自分と)思い比べると、やはり段違いだ(わが身の上は劣っている)と(劣等感を)感じるわが身のほどである。

いとうつくしげに、雛のやうなる御ありさまを、
とてもかわいらしい様子で、お人形のような姫君のご様子を、

夢の心地して見奉るにも、涙のみとどまらぬは、
(明石の君は)夢見る思いで拝見するにつけても、涙がとめどなく流れるばかりであるが、

一つものとぞ見えざりける。
その涙は、悲しいときに流すのと同じ涙とは思えないものだった。

年ごろよろづに嘆き沈み、
長い年月ことにふれて嘆きに沈み、

さまざま憂き身と思ひ屈しつる命も延べまほしう、
あれこれとつらい運命だと悲観し(死んでしまってもよいと思ってい)た寿命も(今は)いつまでも生きていたいと思うほど、

はればれしきにつけて、
晴れやかな気分になるにつけて、

まことに住吉の神もおろかならず思ひ知らる。
本当に住吉の神の霊験もおろそかではないと思い知られる。

※ 品詞分解はこちら
源氏物語「明石の姫君の入内

 

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