定期テスト対策_古典_俊頼髄脳_口語訳&品詞分解

こんにちは。塾予備校部門枚方本校の福山です。
俊頼髄脳の口語訳&品詞分解です。

俊頼髄脳は、平安後期に源俊頼によって書かれた歌学書です。
のちに鳥羽院の皇后になる、藤原勲子のために作られた指南書と言われています。

ぜひテスト対策にお役立てください。

✿ 本文:太字、現代語訳:赤字 

俊頼髄脳「歌のよしあし」

歌のよしあしをも知らむことは、ことのほかのためしなめり。
歌のよしあしをも判別するようなことは、格別たいへんな試みであるようだ。

四条大納言に、子の中納言の、
四条大納言〔藤原公任〕に、子の中納言〔定頼〕が、

「式部と赤染と、いづれかまされるぞ。」
「和泉式部と赤染衛門と、どちらが歌人としてすぐれているか。」

と尋ね申されければ、
とお尋ね申し上げたところ、(公任はこう答えた。)

「一口に言ふべき歌よみにあらず。
「一言で(優劣を)決めることのできる歌人ではない。

式部は、『ひまこそなけれ葦の八重ぶき』とよめる者なり。
和泉式部は、『ひまこそなけれ葦の八重ぶき』と(いう秀歌を)よんだ女性だ。

いとやむごとなき歌よみなり。」とありければ、
とても立派な歌人だ。」という返事であったので、

中納言はあやしげに思ひて、「式部が歌をば、
中納言は不思議に思って、「和泉式部の歌の中では、

『はるかに照らせ山の端の月』と申す歌をこそ、
『はるかに照らせ山の端の月』という歌をこそ、名歌だとは、

よき歌とは、世の人申すめれ。」と申されければ、
世間の人が申しているようですが。」とお尋ね申し上げたところ、

「それぞ、人のえ知らぬことを言ふよ。
(公任は)「それは、世間の人がわかりもしないことを言うのだよ。

『暗きより暗き道にぞ』といへる句は、
『暗きより暗き道にぞ』といった(初)二句は、

法華経の文にはあらずや。されば、
『法華経』の文言ではないか。だから、

いかに思ひよりけむともおぼえず。
どうやって思いついたのだろうとも思われない(、苦心のあとが表れていない)。

末の『はるかに照らせ』といへる句は、
下の『はるかに照らせ』といった句は、

本にひかされて、やすくよまれにけむ。
上の句にひきつけられて、自然と容易によまれたのだろう。

『こやとも人を』といひて、
(私のあげた歌の)『来やとも人を』とよみだして、

『ひまこそなけれ』といへる言葉は、
(「小屋」の連想から)『ひまこそなけれ』と続けた言葉(の使い方)は、

凡夫の思ひよるべきにあらず。
凡人が考えつくことのできるものではない。

いみじきことなり。」とぞ申されける。
すばらしい表現である。」と(定頼に)申し上げなさった。

※歌の口語訳

津の国の こやとも人を いふべきに ひまこそなけれ 葦の八重ぶき
摂津の国の昆陽ではありませんが、あなたに「来や。」(来てくださいよ)と言いたいのですが、
人の見る目の隙がなくて、その機会がありません。小屋の葦の八重ぶきの隙がないように。

暗きより 暗き道にぞ 入りぬべき はるかに照らせ 山の端の月
私は煩悩の闇からいっそう深い闇へと迷いこんでしまいそうだ。
はるか彼方まで照らしてほしい、山の端に出た真如の月よ。
(上の句は『法華経』の「化城喩品」の一節をふまえる。また、「山の端の月」に仏教の真理と、その体現者の性空上人をたとえる。四・五句が倒置。体言止め。三句切れ。)

※ 品詞分解はこちら
俊頼髄脳「歌のよしあし」

 

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