定期テスト対策_古典_無名草子_口語訳&品詞分解

こんにちは。塾予備校部門枚方本校の福山です。
無名草子の口語訳&品詞分解です。
鎌倉初期に書かれた文学評論書で、作者不詳ですが、藤原俊成女とする説もあるようです。
様々な物語に関する論評や、人物に対する評価が女性の視点から書かれています。

ぜひテスト対策にお役立てください。

✿ 本文:太字、現代語訳:赤字 

無名草子「清少納言」

「すべて、あまりになりぬる人の、
「総じて、分不相応に出過ぎた人が、

そのままにて侍るためし、ありがたきわざにこそあめれ。
出過ぎたままでいます例は、めったにないことのようだ。

檜垣の子、清少納言は、一条院の位の御時、
檜垣の嫗の子、清少納言は、一条院の在位の御代、

中の関白、世をしらせ給ひける初め、
中の関白〔藤原道隆〕が、政治をお執りになっていた初期のころ、

皇太后宮の時めかせ給ふ盛りに候ひ給ひて、
皇太后宮〔皇后宮定子〕が栄華を極めていらっしゃった盛りの時期にお仕え申し上げなさって、

人より優なる者とおぼしめされたりけるほどのことどもは、
(皇后から)他の女房たちよりもすぐれて才のある者とお思いいただいていたころのことごとは、

枕草子といふものに、みづから書き表して侍れば、
『枕草子』というものに、自分で文章にしておりますので、

細かに申すに及ばず。歌よみの方こそ、
詳しく申すまでもない。作歌の方面は、

元輔が娘にて、さばかりなりけるほどよりは、
(清原)元輔の娘で、あの有名な歌人の娘であったわりには、

すぐれざりけるとかやとおぼゆる。
すぐれていなかったのではないかと思われる。

後拾遺などにも、むげに少なく入りて侍るめり。
『後拾遺和歌集』などにも、ひどく少なく入集しているようです。

みづからも思ひ知りて、申し請ひて、
自分でも(歌才の乏しいのを)自覚して、(皇后に)お願い申し上げて、

さやうのことには、まじり侍らざりけるにや。
そのような作歌の場には、加わらなかったのでしょうか。

さらでは、いといみじかりけるものにこそあめれ。
そうでなくては、入集歌があまりにも少なすぎたように思われます。

その枕草子こそ、心のほど見えて、
その『枕草子』こそ、(清少納言の)心のあり方が見えて、

いとをかしう侍れ。さばかりをかしうも、
とてもおもしろうございます。あんなにおもしろくも、

あはれにも、いみじくも、めでたくも、
感慨深くも、すばらしくも、結構にも、

あることども残らず書き記したる中に、
出来事を残らず書き記している中で、

宮のめでたく盛りに時めかせ給ひしことばかりを、
皇后がすばらしく栄えていて帝の寵愛を集めていらっしゃったことだけを、

身の毛も立つばかり書き出でて、関白殿失せ給ひ、
(読む人が)ぞくぞくするほど(真に迫って)書き表して、関白殿〔道隆〕がお亡くなりになり、

内大臣流され給ひなどせしほどの衰へをば、
内大臣〔伊周〕が大宰権帥に左遷されなさったりなどしたころの(中の関白家の)衰退を、

かけても言ひ出でぬほどの、いみじき心ばせなりけむ人の、
少しも口に出さないほどの、しっかりした心がけであったと思われる人が、

はかばかしきよすがなどもなかりけるにや、
しっかりした身よりなどもなかったのだろうか、

乳母の子なりける者に具して、
乳母の子であった人について、

はるかなる田舎にまかりて住みけるに、
遠い田舎に退いて住んでいたが、

青菜といふもの干しに、外に出づとて、
青菜というものを干しに、外に出ようとして、

『昔の直衣姿こそ忘れね。』と、
『(この色を見ると)昔見た直衣姿の方たちが忘れられない。』と、

ひとりごちけるを見侍りければ、あやしの衣着て、
ひとりごとを言ったのを(ある人が)見ましたところ、粗末な着物を着て、

つづりといふもの帽子にして侍りけるこそ、
布切れを縫い合わせた綴りというものを帽子にしておりましたのは、

いとあはれなれ。まことに、いかに昔恋しかりけむ。」
たいそうかわいそうなことだ。本当に、どんなにか昔が恋しかっただろう。」

※ 品詞分解はこちら
無名草子「清少納言」

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