定期テスト対策_古典_源氏物語_口語訳&品詞分解

こんにちは。塾予備校部門枚方本校の福山です。
源氏物語の口語訳&品詞分解です。

昨日の続きからです。
ぜひテスト対策にお役立てください。

✿ 本文:太字、現代語訳:赤字 

源氏物語「薫と宇治の姫君」(後半)

あなたに通ふべかめる透垣の戸を、
向こうの姫君たちのお部屋に通じているのだろうと見える透垣の戸を、

少し押し開けて見給へば、
(薫は)少し押し開けて御覧になると、

月をかしきほどに霧りわたれるをながめて、
月が趣深く見える程度にあたり一面に霧が立っているのを眺めて、

蘗を短く巻き上げて、人々ゐたり。
簾を少し巻き上げて、女房たちが座っている。

簀子に、いと寒げに、身細く、萎えばめる童一人、
簀子に、とても寒そうに、体が細く、着慣らした衣をまとっている女童が一人、

同じさまなる大人などゐたり。
同じような格好をした年配の女房などが座っている。

内なる人、一人は柱に少しゐ隠れて、琵琶を前に置きて、
廂の間にいる人は、一人は柱に少し隠れて座って、琵琶を前に置いて、

撥を手まさぐりにしつつゐたるに、
撥を手でもてあそびながら座っているが、

雲隠れたりつる月の、にはかにいと明かくさし出でたれば、
雲間に隠れてしまっていた月が、急にとても明るく輝いて出てきたので、

「扇ならで、これしても、月は招きつべかりけり。」
「扇でなくて、この撥によっても、月は招くことができたのね。」

とて、さしのぞきたる顔、いみじくらうたげに、
と言って、(月を仰いで)少しのぞいている顔は、とてもかわいらしい感じで、

にほひやかなるべし。添ひ臥したる人は、
つややかで美しいようだ。隣で横になっている人は、

琴の上に傾きかかりて、「入る日を返す撥こそありけれ、
琴の上にかぶさりかかって、「夕陽を呼び返す撥はあるそうだけれど、

さま異にも思ひ及び給ふ御心かな。」とて、
(撥で月を招くとは)風変わりなことを思いつきなさるお心ね。」と言って、

うち笑ひたるけはひ、いま少し重りかによしづきたり。
ほほえんでいる感じは、(先ほどの姫君よりも)もう少し落ち着きがあって風情がある。

「及ばずとも、これも月に離るるものかは。」など、
「(扇には)及ばなくても、撥も月と縁がないものではない。」などと、

はかなきことを、うちとけのたまひかはしたるけはひども、
たわいもないことを、くつろいで言い交わしなさっている様子などは、

さらによそに思ひやりしには似ず、
全くよそながら想像したのとは似つかず、

いとあはれになつかしうをかし。
たいそうしみじみと親しみを覚えて興をそそられる。

昔物語などに語り伝へて、若き女房などの読むをも聞くに、
昔物語などに語り伝えて、若い女房などが読むのをも聞くと、

必ずかやうのことを言ひたる、
必ずこのような(思いがけない所で美しい姫君を見いだす)話が書いてあるのは、

さしもあらざりけむと、憎く推し量らるるを、
そんなことはなかっただろうと、反感をもって想像してしまうのに、

げにあはれなるもののくまありぬべき
(今このように体験してみると)本当に趣深い人目につかない所があるにちがいない

世なりけりと、心移りぬべし。
世の中なのだなあと、(薫は姫君に)心を奪われるにちがいない。

霧の深ければ、さやかに見ゆべくもあらず。
霧が深いので、(姫君たちの姿は)はっきりと見ることもできない。

また月さし出でなむとおぼすほどに、奥の方より、
また月が出てほしいと(薫が)お思いになるうちに、奥のほうから、

「人おはす。」と告げ聞こゆる人やあらむ、
「人がおいでです。」とお告げ申し上げる人がいたのであろうか、

蘗下ろしてみな入りぬ。
簾を下ろしてみな(部屋の中に)入ってしまった。

おどろき顔にはあらず、なごやかにもてなして、
(二人の姫君は)驚いた顔ではなく、穏やかに振る舞って、

やをら隠れぬるけはひども、衣の音もせず、
そっと隠れた様子などは、衣ずれの音もせず、

いとなよよかに心苦しうて、
たいそうものやわらかでいじらしい様子で、

いみじうあてにみやびかなるを、あはれと思ひ給ふ。
とても気品があって優雅なのを、(薫は)しみじみと感動していらっしゃる。

※ 品詞分解はこちら
源氏物語「薫と宇治の姫君」(後半)

 

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