定期テスト対策_古典_俊頼髄脳_口語訳&品詞分解

こんにちは。塾予備校部門枚方本校の福山です。
俊頼髄脳の口語訳&品詞分解です。

ここで紹介されている沓冠折句は本文にもある通り、それぞれの句の1文字目をまず読んで、次に句の最後の文字を読むと丁度10字のメッセージが現れるという手法です。
これを踏まえて紹介されている和歌を読んでみてください!

ぜひテスト対策にお役立てください。

✿ 本文:太字、現代語訳:赤字 

俊頼髄脳「沓冠折句の歌」

沓冠折句の歌といへるものあり。
沓冠折句の歌といったよみかたがある。

十文字あることを、句の上下に置きてよめるなり。
十文字ある事物の名前を、(歌の五)句の上と下に(それぞれ一字ずつ)置いてよんだ歌である。

「合はせ薫き物少し。」といへることを据ゑたる歌、
     (たきもの)
「合わせ薫き物少し(ください)。」といった内容を(各句の上下に)置いてよんだ歌、

逢坂も 果ては行き来の 関もゐず 訪ねて来ば来 来なば帰さじ
逢坂の関も夜更けになれば、往来を取り締まる関守もいなくなる。
(同じように、ここも夜更けになれば人目がなくなるので、)
訪ねて来るなら来なさい。もし来たなら、帰さないで愛してあげよう。

これは、仁和の帝の、方々に奉らせ給ひたりけるに、
この歌は、光孝天皇が、後宮の女御・更衣たちに差し上げなさったのだが、

みな心も得ず、返しどもを奉らせ給ひたりけるに、
だれも意味がわからず、それぞれ返歌を差し上げなさったのだが、

広幡の御息所と申しける人の、御返しはなくて、
(その中に)広幡の御息所と申した方(だけ)が、ご返歌はなくて、

薫き物を奉らせたりければ、
練り香を差し上げたので、

心あることにぞおぼしめしたりけると、語り伝へたる。
(天皇は)和歌のたしなみの深いことだと感心なさっていたと、語り伝えている。

「をみなへし・花薄」といへることを、据ゑてよめる歌、
         (はなすすき)
「をみなへし・花薄」といったことを、(各句の上下に)置いてよんだ歌、

小野の萩 見し秋に似ず 成りぞ増す 経しだにあやな しるしけしきは
小野の萩は、(去年の)秋に見たときとすっかり変わって、たくさん増えている。
あなたを長い間訪れなかったのは失敗だったなあ。
萩でさえ一年の間にこんなに変化しているのだから。
(あなたがこんなに美しく成長したと知っていたら、放っておきはしなかったよ。)

これは、下の花薄をば、逆さまに読むべきなり。
この歌は、各句の下に置いた「花薄」を、逆から読まなければならないのである。

これも一つの姿なり。
これも一つのよみ方である。

※ 品詞分解はこちら
俊頼髄脳「沓冠折句の歌」

 

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