本日、第1回所長研修がありました。
今回のテーマの一つにETHOSに記載しているK-ACTION30の中から創意工夫1~10のいずれかについて近況報告をするというものがありました。
ETHOSとは一般的にはクレド(credo)と呼ばれているものです。ラテン語で「志」「信条」「約束」を意味する言葉です。企業の信条や行動指針を簡潔に記したものを指します。ザ・リッツ・カールトンの「ゴールドスタンダード」が有名です。
高槻芝生校の吉井先生が話してくれた内容をご紹介します。
昨日24日の授業終了後、卒業生(Aさん)がひょっこり顔を出してくれました。Aさんは次のステージに進むための区切りとしてKECに挨拶に来てくれたそうです。Aさんは長野県にあるT’S Guitarsというオーダーメイドギターを製作する会社にスカウトされて5月から働くとのこと。国内のプロミュージシャンのみならず海外からも制作の依頼が入るというその道では有名なギター工房です。
Aさんはプロのギタリストを目指して練習されていたのですが、不慮の事故に遭い、プロの道を断念。でもギターに関わることをしていたいということで、独学でカスタムギターの製作を始めます。製作したギターをSNSに投稿していると、ギター製作の専門学校から声がかかり、2年間専門的にギターの製作を学びます。本格的に学んだことで、技術はさらに向上し、国内外のミュージシャンからギターを弾かせてほしいとの依頼が舞い込むまでになりました。そして今回、精鋭ぞろいのギター工房からのスカウト。好きなギターで仕事ができるというのは本当にすばらしいことです。
Aさんが近況報告をしてくれる中で、KECで勉強したこと、特に夏期講習での経験がとても役に立っていると言ってくれました。英単語など覚えないといけないものが多くあり、妥協なく厳しく指導してもらったのがよかったそうです。仕事上、様々なパーツの素材や特性・図面等を理解・記憶して作業をしないといけないのですが、他スタッフが苦戦している中、難なく頭に叩き込んで作業できました。単語などを覚えているときには「こんなことが将来の役に立つわけがない」と思っていたけれど、「学校・塾で勉強していることは必ず何かの役に立っているんだ」ということを後輩たちに伝えてくださいとの伝言を受けました。
最後に吉井先生がAさんに餞の言葉としてこんなことを話しました。
人生、山あり谷あり。
大事なのは谷の状態のときにどれだけ、諦めずに踏ん張り切れるかということ。
それを乗り越えることで人間は大きく成長できるんだ。
生徒の成長に寄与できることを歓びとして、教える立場の我々も日々成長していきます。