こんにちは!KEC近畿予備校の藤原です。
兵庫県西宮市と三田市にキャンパスを構え、兵庫県内だけでなく大阪府、京都府からの受験生も増やしている関西学院大学。2027年度入試は14学部で実施されます。
KEC近畿予備校の受講生の多くも関西学院大学を受験します。今回は、2027年度入試(2027年2月実施)に向けた関西学院大学の英語の出題傾向と対策をご紹介します。
<公開日:2025/04/04 最終更新日:2026/10/29>
この記事のポイント
- 制限時間は90分、大問は6題(長文3題+文法+整序英作文+会話)
- 関学の英語は学部・日程によって問題が違う。全学部日程は完全マーク、学部個別日程などは記述(和訳・英作)あり
- 文法・語法の知識は、文法の大問だけでなく長文や会話の解答根拠にもなる
- 関学は2027年度の一般入試について、問題傾向の大きな変更は予定していないと公表
- 一般入試は1/22(金)出願締切。共通テストの自己採点後に出願できる
1.前提:関学の英語は「日程」で問題が違う
関学の英語は、学部や日程によって問題が統一されていません。「完全にバラバラ」というほどではなく、「大まか同じ」と言うこともできます。ただし、関関同立の中で英語の問題が統一されていないのは、実質的に関学だけです。
この記事では、学部個別日程(の主流)の内容を中心に解説します。全学部日程は、大問の数と出題傾向がほぼ同じで、記述問題がない(完全オールマーク)点だけが異なります。
2.2027年度入試の日程と変更点
一般入試の日程(2027年)
| 入試日程 | 試験日 | 英語の形式 |
|---|---|---|
| 全学部日程 | 2/1(月)・2/2(火) | 完全マーク(記述なし) |
| 学部個別日程(傾斜配点型) | 2/3(水)・2/4(木) ※学部により日が異なります |
マーク+記述(和訳・英作) |
| 英数日程 | 2/5(金) | マーク+記述(和訳・英作) |
| 学部個別日程(均等配点型) | 2/6(土)・2/7(日) ※学部により日が異なります |
マーク+記述(和訳・英作) |
| 共通テスト併用日程(英語) | 2/6(土)・2/7(日) ※学部により日が異なります |
入学試験要項で確認 |
出願期間:1/4(月)〜1/22(金)(Web出願・消印有効)/合格発表:全学部日程は2/15(月)、その他の日程は2/20(土)
※学部ごとの試験日・形式は、必ず「入試ガイド」「入学試験要項」で最終確認してください。
2027年度入試のポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題傾向 | 関学は「大きな変更は予定していない」と公表しています。関学が発行する「入学試験問題集」で傾向をつかみましょう。 |
| 出願のタイミング | 一般入試は全日程で共通テスト後に出願可能(締切1/22)。共通テスト利用入試は1/15(金)が締切です。 |
| 併願減額制度 | 1回の受験で2回の合否判定ができ、検定料も減額されます。対象は「英数日程+共通テスト併用日程(数学)」「学部個別日程(均等配点型)+共通テスト併用日程(英語)」。同一日・同一学部学科等に限ります。 |
| 共通テスト併用日程(英語) | 共通テストの採用科目は高得点2科目(学部・方式により異なります)。 |
| 英語資格・検定試験利用 | 共通テスト利用入試(1月出願)に設置。CEFR B1レベル以上のスコアがあれば出願可能です(合否判定には用いません)。英語の配点は文系で全体の60%です。 |
| 試験地 | 全日程で全国13都市。全学部日程(2/1・2)は全国27都市で受験できます。 |
3.出題方式と概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制限時間 | 90分 |
| 大問数 | 6題(1=長文、2=長文、3=長文、4=文法、5=整序英作と記述の英作文、6=会話) ※長文の中に和訳問題が含まれます |
| 解答方式 | ほとんどがマーク式。学部個別日程などは一部記述(英文和訳・英作文)あり。全学部日程は完全マーク |
| 配点 | 学部・入試方式で異なります(下表) |
配点
英語の配点は学部・方式で異なります。学部個別日程(傾斜配点型)の例は次のとおりです。
| 学部 | 英語 | その他の配点 |
|---|---|---|
| 文学部 | 200点 | 国語250点/地歴 or 数学150点 |
| 社会学部 | 200点 | 国語100点/地歴 or 数学300点 |
| 教育学部 | 250点 | 国語100点/地歴 or 数学250点 |
| 経済学部・商学部 | 300点 | 入試ガイドで確認 |
※均等配点型は、全学部共通で3科目均等配点です。
関学は小問の数が変動するので、その都度配点が微妙に異なります。大まかには「長文3題で約115〜120点」「その他の3題で約80〜85点」(200点満点の場合)と思っておけばいいでしょう。
関学が発行する「入学試験問題集」には、全問の配点、各問題の正答率、出題者の講評などが詳しく載っています(解答解説・配点・得点率付き)。入試説明会やオープンキャンパスなどで配布されます。関学志望の人は必ず入手してください!古いものは手に入りにくいですが、KECに過去のものを保存していますので、申し出てください。
時間配分
| 内容 | 目安時間 |
|---|---|
| 長文3題 | 60分 |
| その他(文法・整序英作文・会話) | 25分 |
| 見直し | 5分 |
注意点
関学は、文法問題が大問として独立しているのに、長文や会話問題にも文法的な知識が求められます。この点は立命館の出題傾向と大きく異なります。
立命館の長文は「純粋に読解力のみ」で解けるのに対して、関学は「長文や会話問題なのに、解答の根拠が文法」という問題が少なからずあります。
4.出題傾向と大問別の学習アドバイス
近年も、基本〜標準レベルで例年の形式が続いています。2026年度の全学部日程(2/1)の英語も、受験塾の講評では「全体として平年並み」とされています。
〔1〕長文
出題内容:空所補充(5問前後)、下線部の同意語句の選択(5問前後)、本文の内容一致(2問前後)、下線部和訳(記述)1問
※下線部和訳は学部個別日程など記述がある日程のみ
対策
- 空所補充も下線部の問題も、「読解力だけでなく、文法・語法・語彙力」で解く問題が含まれます。例:「derive from〜=〜に由来する」のfromが答えになる問題、「tellは他動詞だが、confessは自動詞なので」正解はtell、など(もちろん読解力で解く問題が中心です)。
- 長文1と長文2には下線部和訳が出題されます。1問10〜12点になることが多く、配点が大きいので、和訳の対策は必須です。
- 模範解答は、主語・動詞を中心にした「文構造に即した和訳」で、かつ「直訳になりすぎず、本文に即して意訳されたもの」です。
- 過去問を解いたら、安易に自己採点せず、KECの先生に添削を依頼してください。
〔2〕長文
出題内容:空所補充(3問前後)、下線部の同意語句選択(3問前後)、本文の内容一致(2題)、下線部和訳(記述)1問
対策:長文1とほぼ同じ出題傾向・対策です。
〔3〕長文
出題内容:下線部の同意語句選択(8題前後)、本文の内容一致(3問前後)
対策:長文3は長文1・2よりやや短めで、和訳問題がありません。そのため、時間配分は短めに設定しておく必要があります。
| 大問 | 時間の目安 |
|---|---|
| 長文1 | 20分強 |
| 長文2 | 20分強 |
| 長文3 | 20分弱(できれば15分以内) |
〔4〕文法
出題内容:文法の各分野からまんべんなく出題されます。
対策
- 夏の終わりまで:大学入試用の単元別の問題集をやり切る
- 9月以降:総合問題タイプの問題集(桐原書店のファイナル:標準編など)で、実践力・入試対応力を身に付ける
- 9月以降は、週に1回ぐらいは総合問題か過去問を解いて、間違った問題を復習する
- 「解説を読んでも分からない」ときは、必ずKECの先生に質問に来てください
〔5〕整序英作文と和文英作(記述)
※全学部日程は記述がないので、整序英作文の出題が増えます。
整序英作文 苦手な受験生は多いですが、もし当てはまるなら、次のことを考えてみてください。
- ふだんの文法問題を、ちゃんと根拠をもとに解いているか?
- 何となくそれっぽいものを、雰囲気で選んでいないか?
整序英作文は、何となくでは解けません。過去問では「きっとこれが正解に違いない!」と自信が持てる答えになるまで、安易に解答を見ないで自分を鍛えましょう。ここを自分に厳しくやると、英語力が伸びます。
和文英作(記述)
- 国公立大学の問題に比べるとかなり短く、頻出の構文をそのまま使う問題も多いです。この英作文のために、特別にものすごい対策を立てる必要はありません(KECの「英作文対策講座」などの受講も必要ありません)。
- ポイントは、問題を見て「あっ、これは助動詞+have p.p.を使えばいいだろう」「動詞はrememberではなく、remindを使って…」と発想できるかどうかです。
- 配点が10〜12点と大きいので、過去問の数は十分こなしましょう。和訳問題と同様に、KECの先生に添削を依頼してください。
〔6〕会話(10問)
出題内容:比較的長めの会話文の空所を選択する問題です。
対策:当然「会話の流れ(前後関係)」で解いていきますが、先述のとおり、「文法・語法・語彙力」がそのまま解答の根拠になることもあります。この点を踏まえて過去問に取り組みましょう。
5.入試までの過ごし方
- 90分通しで過去問を解く:関学は時間との勝負です。受験する日程の形式(記述の有無)に合わせて、時間配分を決めましょう。
- 記述問題は必ず添削を受ける:和訳と和文英作は配点が大きく、自己採点では甘くなりがちです。
- 文法・語法の取りこぼしをなくす:〔4〕〔5〕〔6〕の知識問題は、長文より短時間で確実に得点できる部分です。
- 出願は共通テスト後でOK:一般入試は全日程で共通テスト後に出願できます(締切1/22)。自己採点の結果を見て、併願パターンを決めましょう。
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