嬉しいなぁ~

こんにちは。石山本校の梶山です。

昨年2月に赴任して、早いもので一年半近く経ちました。
どういうわけだか、私が赴任してからというもの、私の担当科目である数学が苦手な生徒がKECの門を叩いてくれるケースが増えているような気がします。

そんな数学苦手の一人、中学3年生のMさん。今年の春期講習から入学したのですが、他教科に関しては問題なし。寧ろ優秀と言ってもよいレベル。ところが、数学だけが極端に苦手。わからなすぎて、学校の提出物もままならない状況。

「その日の授業でわからないことがあれば、必ず「わからない」と言いなさい。家に持って帰らないこと」
これは、私の授業を受ける上での全員へ伝えている鉄則。

Mさんは、この鉄則を必ず守ってくれます。ですから、毎回授業後や日曜日に質問に来て、時には数時間頑張ることも。

先日、抜き打ちで月例テストを実施しました。
何と、見事100点!

これには驚きました。そしてとてもとても嬉しかったです。
私がその申告に驚いていると、クラス中から自然に拍手が……。
みんなMさんが頑張り続けていたことを知っていたのだと思います。
それを素直に賞賛するクラスの雰囲気。またまた感激。

私はMさんに確認をとってから、Mさんの質問の内容をクラス全員に伝えました。

「先生、今日の授業、前半から全く理解できていません」
「先生、この問題、一体何を聞いているのかわかりません」
間違いだらけのノートを持ってきて、1問ずつその間違いの原因を二人で確認。

点数が思わしくないにもかかわらず、質問に来てくれない生徒の中には、「こんなこと聞いたら、叱られるんじゃないかな」なんて思っている人はいませんか?
当たり前のことですが、叱ったって点数が上がるわけではありません。
わかるまで質問して下さい。

あと、いつもMさんのノートを見て、感心していたことは、「わかる」まで質問した後に、必ず「できる」まで練習を続けていることです。
間違いなく、このことが今回の100点に繋がったのだと思います。

拍手が鳴り止んだ後、
「Mさん、あと、関数と図形がわかるようになれば、数学が少しだけ好きになるかもしれないよ」
と言うと、Mさんは首を横に降る。

「だめか~?」と聞くと、
「もう嫌いじゃないし、寧ろ好き」と。

本当に本当に嬉しい出来事でした。