書物を読むことの意味

みなさん、こんにちは!
KEC近畿教育学院/近畿予備校 石山本校の 森 です。

大津市とその周辺の各中学校では、
定期テスト(中間テスト)が凡そ終了し
高校でも、半分以上で終了しました。
該当する皆さん、成果はいかがでしたか?
まずは、お疲れさまでした。

そうはいいつつも
高校生は今週末から模擬テストが毎週のようにありますし
中学生もKEC脳力診断テストや、滋賀Vもしなどのイベントが続きます。

○○の秋、ということでいろいろ言われてはおりますが
まずは、勉強の秋、といったところでしょうか。

その一方で、秋と言えば読書! まさに読書の秋、でもあります。
今年は、10月27日(火)~11月9日(月)が「読書週間」にあたります。
本を読むことの意味はいろいろと言われてはおりますが
私、森が思うところとしましては

本を読む「きっかけ」というのは、
それこそ人それぞれであろうと思います。
「楽しい、面白いから」
「興味、関心があるから」
「今流行っているから」  etc.……

しかし、本当に書物を求める時というのは
自分自身に何らかの問題が降りかかってきた時ではないでしょうか?

結構のっぴきならない問題であるが、
しかし、軽々に相談することもできない、
そもそも、この解決は自分自身で決定するしかない……

そのような問題は、
中学生や高校生といった青年期には、よく見られるものです。

自身で苦悩しつつも、なんとか解決しようとあれこれ探りを入れていく、
その時に有効な指針を与えてくれるものの一つに、
読書があるといえます。

ただ、そこには読めばすぐにわかるような「答え」はありません。
私たちは書物を通じて、「自分自身の姿」を見出しうるのだと考えます。

良きにつけ悪しきにつけ、ありのままの自分の姿を
まざまざと見せつけられることもあるでしょうし、
「かくあるべし」と断言できるような理想や目標となり得る自分の姿に
気がつくこともあるか、と思います。

その過程で生じる苦しみや努力を経て私たちは
本来あるべき自分になるのだ、と言えるのではないでしょうか。

さらには、ただそれを見つけ出して終わりなのではなく
そこで見出した自分自身を、
他の人々に正しく伝える努力と技術も大切です。
これもまた、読書を通じて、
徐々に体感し、身につけていくものであろう
と考えます。

そのためには、ただ自分の興味や関心があるものだけを読む、
これだけでは不十分であるかもしれません。
何を、いくら読んでも、なかなかしっくりくる「答え」を
見出せないことも多々あるかと思います。

それらを繰り返しながら
より強く、より確かな自分に到達しようと努めることに
書物を読む意義がある、と考えます。

この経験は、実際には
高校や大学入試の小論文や自己申告書、志望動機書
などの書面にも活用できるものです。

この秋、日々の学習と共に、読書にも大いに励んでください。

KEC近畿教育学院・予備校

石山本校

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