随分秋めいてまいりましたね。

皆さん、こんにちは。大和田本校の小林です。随分とご無沙汰しております。
生来の①筆不精と夏期集中講座と相まって更新できませんでした。
みなさん夏はどのように過ごされましたか。

さて、大和田本校でも夏期集中講座が無事終わりました。
「メッチャ頑張った!!」と思っている子もいるでしょう。
「もっとできたんちゃうかな……」と思っている子もいるでしょう。
いろんな生徒さんがいますね。

小林の予想をはるかに超えて頑張ってくれた生徒さんたちもいます。
けれども、そうでない生徒さんもやっぱりいます。
生徒たちは色々な思いを抱えて今日も自習室に来てくれています(自習室に来てくれる生徒はいいんですけどね)。
2学期はもっと自習室に来てもらえるように仕向けたいと思います。

さて、小林は夏期集中講座以外の業務の関係で、この夏に数十冊の本に目を通さなければなりませんでした。
その中で2,3ご紹介をしたいと思います。

『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子
昨年惜しくも②鬼籍に入られた渡辺和子先生のご著書です。
辛い時、苦しい時、こころの持ちようでそれをプラスに変えられるかもしれない。
言葉の力でそれを伝えようとする著書です。

もしあなたが 誰かに期待した
ほほえみが得られなかったなら
不愉快になる代わりに
あなたの方から ほほえみかけて ごらんなさい
ほほえみを忘れた人ほど
それを必要とする人は いないのだから

このような詩が紹介され(60頁)、渡辺先生の思いが込められています。
「トゲトゲしたころろを優しくしてくれる本」と言えるかもしれません。

『読書の技法』 佐藤優
現代の知の巨人の一人、佐藤優による読書法の解説本。
小手先のテクニックによる安易な速読ではなく、知となり肉となる読書法の勧めです。

重要なことは、知識の断片ではなく、自分の中にある知識を用いて、現実の出来事を説明できるようになることだ。そうでなくては、本物の年気が身についたとは言えない」(58頁)

このために筆者は高校レベルの基礎知識が重要と繰り返し説いています。読書法については小林も③一家言がありますが、その通りと力強く④肯うことができます。

『国家の品格』 藤原正彦
一世を風靡した賛否両論の本。この本のレビューはやめておきます。政治の翼が問われる内容ですので。ただ、小林は生徒に「自分の思想とは異なる本」を読むようにとは伝えています。自分の思想にシンパシーを感じる本というものは放っておいても知的好奇心があれば読むに至ります。ところが、自分の思想と異なる本はなかなか手に取ることをしません。読んでみても「違うやん、コイツ間違ってるやん」と心の中では思うものの著者に直接伝えることはできません。そのこころのよどみがいずれ知の力となります。

問 下線部➀~➃の読みと意味を答えよ。
答えは小林まで。