国語ができる子どもを育てるために⑤ 読解の(国語の)基礎体力その2

みなさん、こんにちは。大和田本校の小林です。
さて、今回は読解の(国語の)基礎体力のお話後半です。

前々回のブログでは基礎体力とは語彙力だと言いました。
もう1つの基礎体力とはズバリ

背景知識

です。
話を分かりやすくするために、ここでは評論文に絞ってお話ししたいと思います。

「解答の根拠は本文中にある。
国語は論理的に書かれており、論理を追うことで筆者の主張を見つけ解答していく。」

巷の国語の参考書を見るとたいていこのようなことが書いてあります。
小林も全く異論はありません。

ただし……、です。やっぱり背景知識を持っておいて損はありません。

例えば、先日小林に質問に来た高3生の場合。
国語の問題集を解いていて、どうにも腑に落ちない……。

見てみると記述問題に関しての質問で、課題文は次のようなものでした。
「欧米のキリスト教文化圏では、聖書(創世記)に基づいて自然を支配し環境を……云々」。というものでした。
出古された感のあるほどよく出題されるパターンです。

この時、キリスト教について、あるいはそれの対比に持ってこられやすい、アジア特に日本それぞれの自然観について、背景知識を持っていれば、「ああ、あのことか」と途端に読みやすくなります。

もちろん、自分の背景知識がバイアスとなって課題文を曲解してしまっては元も子もありません。ですが、知っているテーマが出題されたら、知らない受験生より読みやすいことは確かですね。

彼女には背景知識としてキリスト教(唯一の創造新)における自然観日本の自然観(八百万の神々)を伝え、本文の対比を紐解いて説明しました。

よく出題されるので、せっかくですから次回その一部ご紹介をします。
(次回は必読ですね 笑)。
ただし、これらはあくまでも受験業界での言説です。
「真のキリスト教理解から外れている」とか、
「神道を理解していない」と言った
宗教的論争からは距離を置きます。