期待と不安の入試改革⑬

こんにちは。KEC茨木本校2230です。
梅雨時はチャリトレが制限されますが,お尻の健康にはいいようです。

さて,本日のお題。
久々,入試改革ネタです。
共通テストへの英語民間試験と記述式問題の導入は見送りとなりましたが,
文科省は入試改革を決して断念したわけではないのです。
各大学の個別入試での改革を後押しする側に回ると。
入試改革したら補助金出します,とのこと。

補助金の対象となる評価項目例は次のようです。
①英語4技能(読む・聞・書く・話す)を問う
②記述式問題の出題
③文系学部で数学を必須化
④9月入学など4月以外の入学時期を設けて入試を実施
⑤児童養護施設入所者の受験料免除など多様な学生を受け入れる取り組み
⑥総合型・学校推薦型選抜で,小論文・討論・口頭試問などの実施

世の流れとして①④は多かれ少なかれ必要か。⑤⑥も当然賛成。
②は,国公立大はほぼ問題なく実施できているところですが,
受験者の多い私大は大変。採点業務が長引くと結局入試関連日程が変わってきます。
ひょっとすると,入試実施回数を減らすことになるかも。
③をやると,一時的に受験者減少は必至。
今春数学を必須とした早稲田大政経学部では志願者3割減でした。
世間での英語能力の必要性に比べれば,文系生の数学的能力の必要性はまだまだ。
③やるならガッツリ補助金いただけないと大学もしんどいですね。
主力となる各大学がこぞって③やってくれるといいんですけど。
2230は数学を指導する立場上,受験のためとはいえ,数学を取り組んでくれる生徒が増えることは反対しません。
関関同立レベルの文系生ですら,数字を扱う気配を感じるだけで拒否反応を示す人が少なからずいるという現状が改善できることに期待します。

それにしても,共通テストをもっとシンプルにできないかなあ。
広く浅く知識技能重視にして,大学入試受験資格っぽく。
思考力などは個別試験で十分評価できますよね,国公立大なら。