高1数学「不等式の条件」が悩ましくてハゲそう

こんにちは。KEC茨木本校2230です。
1学期の中間決算,定期試験が近づいてきました。
早いところでは今週中から開始のようです。
高1生は高校初の定期試験。
入学したての今,学力は皆だいたい同じ。
自分と同じことができる連中がワンサカいるのです。
中学時代のようなノリでは乗り切れない,とお覚悟を。

この時期よく質問にあがるのが,これ。
■xの不等式x<aを満たす自然数が1だけのとき,定数aはどんな値?

1次不等式ですね。
正解は,1<a≦2なのですが,右側の「=」があれれ?のようです。
数直線を描いて説明するのですが,シックリこないようで。

ではまず,2230がよく使う,ハゲネタから。

■頭髪が2000本未満をハゲと呼ぶとします。さてこのとき,,,
問1_1999本の人は?
→ ハゲですね。ギリギリハゲです。
問2_2000本の人は?
→ ハゲじゃないですね。ギリギリセーフです。
問3_Mくんの頭髪はm本。Mくんがハゲである条件は?
→ m<2000ですね。2000本未満でハゲです。
問4_Nくんの頭髪はn本。Nくんがハゲでない条件は?
→ 2000≦nですね。2000本以上ならハゲじゃないです。

いけますよね。では数学ネタ再掲。
■xの不等式x<aを満たす自然数が1だけのとき,定数aはどんな値?

まず,1はx<aを満たすので,1<aは確定。上記の問3と同じです。
次に,2について検証です。
2はx<aを満たさないんですが,逆にx≧aを満たす!
左右入れ替えて書けば,a≦x,これを2は満たすんですよ。
上記の問4のように考えるのがミソです。
ハゲなら2000未満,ハゲじゃないなら2000以上。
ということで,a≦2となります。1<aとあわせて,1<a≦2が答えです。

「以上」の反対を「未満」とする,数学的なところがポイントです。
x<aの反対としてa≦xを持ってきての説得でしたが,いかがでしょうか。

ギリギリはなかなかの問題児ですね。何事にも余裕をもって取りかかれ,試験勉強も,って?