いよいよ,夏到来!

みなさん,こんにちは。
枚方本校の藤木です。

いよいよ,夏到来!
KECの夏期集中講座は7月25日(水)からスタートです(当校では一部,高3生の講座で7月15日から始まるものもあります)。受験学年の諸君,みな「さあ,頑張るぞ!」と意気込んでいる…よね? 夏期集中講座の個人時間割をもとに,しっかりと日々の学習スケジュールを立て,うまく時間を管理して学習を進めていきましょう。

さて。
つい先日まで,夏期集中講座の案内も含めて,日々,生徒たちとの面談を行ってきました。当然のことですが,みなそれぞれ,勉強についても,将来についても,さまざまな思いを抱いており,とりわけ,自分の現時点における学力についての不安は,多くの人が口にしました。「こんな調子で,志望校に合格できるんだろうか?」と。

そんなとき,著名な数学者にしてエッセイスト,藤原正彦氏(ベストセラー「国家の品格」の著者)の「数学者の言葉では」という本の中の言葉を紹介したいと思いながらも,面談の時間に限りがあるので,なかなか思うに任せず…。というわけで,ここでその概略について書いておくことにします(原文そのままの引用ではありません)。

氏によれば,受験戦争を勝ち抜くための必要条件は,「馬鹿」になること。受験期には,「受験勉強の意味」「人生の意義や目標」といった大問題を深刻に考えてはいけない。志望校突破だけをひたすら思い続け,努力すること以外に必勝法はなく,「馬鹿」たりうる者だけが勝者となる。これは受験以外の様々な人生の局面でも,成功のための重要な鍵となる。馬鹿になるとは,自分がいま行っている行動の意味に疑念をはさまず,無心に信じつづけることである。馬鹿になることが重要な理由は,各個人の潜在的能力が伯仲しているからで,馬鹿になったときに初めて,それによってもたらされる心理状態が,当人の眠っていた能力を揺り起こし,その能力を無限大へと発展させる driving force となる。(以上です。「馬鹿」という言葉は聞こえの良いものではありませんが,「非常時における極度に限定された合目的的思考様式」といったたぐいの心的状態を指すのだ,と思っておきましょう)

最後に。
この夏,何よりも肝心なのは,心身両面での健康管理です。体調を崩して寝込んでしまったり,思うように勉強がはかどらなくて,気ばかり焦って不安になったりしては大変。風邪をひいたり,お腹をこわしたりしないよう,睡眠時間や食事に注意するのはもちろんのこと,1日に一度は,ストレス解消のために,自分を解放してやる瞬間を持つことも大切かと思います。一例として,私は高3の頃…生徒のみなさんにとっては「縄文・弥生時代かよ?」と言いたくなるほどの大昔ですが…机のそばにエレキベースを立てておき,勉強に疲れたらスーパーベーシストの気分でバリバリ弾きまくり(ほんの10分ほどだけ,夜はむろんアンプを通さずに),ふたたび勉強に戻る,といったことをしておりました(ただし,KECの自習室は,私語厳禁・飲食禁止・演奏禁止なので,やるとしたらご自宅でどうぞ)。

さあ,みなさん,がんばりましょう。「やったろやんけ!」と唱えつつ,日々,勉強また勉強,努力また努力!