みなさんこんにちは。小学生、中学生、高校生みんなの塾予備校、高槻芝生校の小林です。
さて今日は保護わん・保護にゃんの日だそうです。「わん(1)にゃん(2)わん(1)にゃん(2)」だからだそうです。

ここから一つ、古文常識のお話をしたいなと思います。
今日は本格的な古文常識のお話です。びっくりしないでくださいね。

中宮定子清少納言がお仕えした)、中宮彰子紫式部がお仕えした)の夫である一条天皇は大の猫好きだったそうです。
命婦の御許(みょうぶのおとど)」と名付けられておりました。
命婦とは従5位以上の位階いかい)を持ち、殿上人てんじょうびと)です。
位階とは宮中でのランクのこと。
この位が高いと天皇の日常生活の場である清涼殿せいりょうでん)の殿上間てんじょうのま)に昇ること(昇殿しょうでん)を許されます。
つまり、殿上人とは当時のエリート集団なのですね。

また、「命婦の御許」が子を産むと「産養いうぶやしない)」という儀式までしたそうです。
これは「出産後3日・5日・7日・9日目の夜に、親類が産婦や赤子の衣服、飲食物などを贈って祝宴を開くこと」です。
乳幼児の死亡率が高かった当時、「3日も生きてくれた、5日も生きてくれた……」とお祝いをしたのです。
この次は生後50日のお祝い(五十日(いか)の祝い)、生後100日のお祝い(百日(ももか)の祝い)と続き、七五三へと連なっていきます。

受験ではそれぞれ赤字の読みが出題されたりします。
わんにゃんから思いがけない話になりましたね。
以上わんにゃん古文常識講座でした。