先輩からのメッセージ①

初めまして、KEC茨木本校アシスタントの林です。
只今法学部2回生です。
今回は受験勉強について少し書こうと思います。

私は、大学生になってから
「もっと勉強をしとけばよかった」
と感じました。特に、11月以降の学習範囲について強く思います。
大学の授業は新しく習うこともありますが、高校でのことも出てきます。
例えば、日本外交史という授業では敗戦後の日本を見ていきます。
その際、吉田政権や憲法9条・日米安保条約のことを詳しく習いますが、
当時の日本の状態や冷戦下の各国のことがバッチリでないと理解し難いです。
受験生時には人名とキーワードをくっつけて暗記しただけだった私には
今になって苦闘しています。

また、日本法制史と西洋法制史では共にフランス民法典とドイツ民法典を
習いますが、その際絶対に日本の旧民法・現行民法が出てきます。
この2つの授業の論述試験では明治維新やナポレオン戦争、普仏戦争、
ドイツ帝国の誕生といった、民法に関する歴史も知っておかないと記述できません。
加えて、授業中先生からの質問に答えなければならず、余計に過去の知識が必要に。
先日の授業では、1830年に起こった事柄を聞かれとても困りました。
「ナポレオン3世の第二帝政か…?」と思いましたが、自信が持てず発言点を取れず。
現在世界史を勉強している人はすぐにわかりますよね?
答えは、メッテルニヒが失脚した七月革命です。

極めつけは、法学部は古文や漢文の力も必要になるのです。
「え?いる?」って思うでしょう。
江戸・明治時代の裁判結果や法律条文を読まなければいけないときがあるんですよ。
(例:大審院判例や公事方御定書)

昔の資料ではレ点や返り点は多いですし、旧体漢字や昔の独特な言い方
(例:あたはず、けだし)のオンパレードで、知っていないとしんどいですよ。

このように、受験の時に得た知識は結構大学生活に必要になります。
受験生の皆さん。今が一番苦しい時ですが、頑張って知識を身につけて下さい!
そうすれば、大学に入っても苦労せずに済みますから。
受験まで残りわずか。諦めずに最後まで努力を惜しまず、頑張り続けてくださいね。