国語ができる子どもを育てるために③ どんな本を読ませるべきか。

みなさん、こんにちは。大和田本校の小林です。
さて、前回の続きです。

「子どもにどんな本を読ませたらいいですか。」

こう聞かれる親御さんも多いですね。
小林の答えはいたってシンプルです。

答えは「何でもいい」です。

こう答えると親御さんたちは肩透かしにあったような反応をなされます。
きっと次のような、受験的解答を期待されているのだと思います。

「受験頻出作家の内田樹鷲田清一外山滋比古池内了といった方々の、特に新書を読めば、受験に問われる文章レベルに慣れることができ、かつ読んだことがある文章に出会う可能性が上がります。例えば内田樹なら『日本辺境論』、鷲田清一なら『わかりやすいはわかりにくい?』、外山滋比古なら『知的創造のヒント』、池内了なら『疑似科学入門』などは受験に頻出です。」(仮想的な発話ということで敬称を略しています)

こう発言すれば、「じゃあ、それらを読ませよう」となるのだと思います。
もちろん、上記はどれも読むに値する、滋味深い書籍です。読めば確実に教養が身に付きます。
ですが、「受験に出るから読む」「受験レベルだから読む」となってしまうと、読書の本質はそこではないんですね。

読みたいものは何でも手当たり次第に読めばいい。いわば乱読の勧めです。
そのためには「積読(ツンドク)」も厭わない(この「積読」が京大の英作文に出題されましたね)。読みたい本がアレコレとあって、あれもこれもと買っていったらいつの間にか読み切れていないものが「積読」になった。
もちろん程度の問題はありますが、小林はコレを悪いことだとは思いません。なぜなら乱読の為の「積読」なのですから。

ここでのポイントは乱読です。
なるべく一つのジャンルに絞らない。様々なジャンルの本を手当たり次第に読むのがいいと思います。

いろんな本を読むことは、読解の(あるいは国語の)2つの基礎体力を作ってくれます。この2つの基礎体力というのがポイントです。

2つの基礎体力?
次回はこの基礎体力についてお話ししたいと思います。