今日は朝から勉強会がありました。

2020年度の大学入試制度の改革についての大きな勉強会でした。もちろん小林も個人的に調べて勉強はしていますが、勉強会をしてもらえると随分といろんなことが見えてきます。

さて、今回は連載をいったんお休みして、今日の勉強会の報告を「国語の観点」からごく簡単にお伝えしたいと思います。

結論から言うとやはり国語はさらに重要度を上げるということです。

大学入学共通テストの記述例が出されて随分と経ちましたが、この記述問題に関して、対策の打ちようは比較的容易です(企業秘密❤)。

今回の勉強会で小林が「なるほどぉ」と思ったのは次のことです。
①高校受験、大学受験全体が記述の方へシフトしている。
②記述の内容が従来型でなくなってきている(体験課題探求型とでも申しましょうか)
③目的意識を持った受験生になる必要がある。

どれもふんわりと思っていたことでしたが、具体例をたくさん突きつけられると「ふんわり」から「確証を得られるもの」へと変わりました。

例えば東大の推薦入試の問題をご覧いただくと、「なるほど今までとは違うな」と思われると思います。

この流れがすべての大学に波及していくワケですが、そういった事例を様々な高校入試、大学入試の問題を使って勉強会をしました。

こういった問題に対応していくには、本当の国語力を身に着ける必要があります。そのうえで知識を蓄え自らの体験に引き付け、かつ表現していく必要があります。

そのために乱読が非常に有効ということをお伝えしたいと思います。今後、一問一答的な知識問題(正解がある問題)は数を減らします。というか、それを知っていることを前提に問題が出題されます(正解のない問題)。つまり、知識だけでは太刀打ちできなくなります。必要なのは知識と知です。知とはいわば知識の紡ぎ方です。これを養うには読書量が物を言います。

「ウチの子はまだ小学生だから、大学受験なんてまだまだ先」とお考えの親御さん。

チャンスです。

「情報が未確定だからどう動いたらいいか…」とお考えの親御さん。

チャンスです。

教育の世界が本当に大きく変わります。確かに、不透明なことも多いのが現状です。ですが、「曖昧模糊としているから何もできない(しない)」ではダメです。やるべきことは明白なんです。

必要なことは、まだ小学生の内に上滑りしない本当の学力を身に着けること。

ビックリするくらい当たり前のことですね。
この当たり前が評価される時代がようやく来ようとしています。
このブログをご覧の親御さんには、今回の改革をぜひともチャンスにしていただきたいと思います。
そのために、KECが全力でお力添えをしたいと思います。

追記
「本当の国語力とは何か」、「本当の国語力があるのなら偽物の国語力があるのか」となりそうですが、これはまた機を見てシリーズ化……できたらいいな。

国語ができる子どもを育てるために④

みなさん、こんにちは。大和田本校の小林です。
前回更新から時間が空いてしまいました。申し訳ありません。
毎週日曜日に更新をと思っていたのですが、今来月、2ヶ月に渡り日曜日にスペシャル授業をすることになり、ブログの方がおざなりになってしまいました(汗)。

さて、続きです。
前回は「読解の(あるいは国語の)2つの基礎体力」というところまで話が進んでおりました。
今回は読解の(国語の)基礎体力のお話の一つ目です。

小中高校生を問わず、国語が苦手な生徒さんは「この文章、何が書いてあるのか分からへん」といいます。

課題文は作者が考え、選び抜いた「言葉」が紡がれて書かれています。そこから筆者の主張を読み取っていきます。

国語の苦手な子たちは、ここで躓きます。

「主張を読み取れ言われても、そんなん以前に分からん言葉がいっぱいある……

今の子どもたちは圧倒的語彙不足に陥っています。
読書の(あるいは国語の)基礎体力の1つはこの語彙を指します。

活字に触れれば触れるほど、知らない言葉に出会います。
昭和生まれの小林には羨ましい限りですが、今の子どもたちはスマートフォンなりタブレットなりですぐにたいていのことは調べられます(メディアリテラシーについてはここでは措いておきます)。

本を読み、知らない言葉に出会ったらすぐ調べる。
紙辞書を使ってほしいと昭和人の小林は思いますが、それはそれ。
この際そこは大目に見ます。

そうして一つ一つ言葉に出会っていくこと。
この積み重ねが将来の国語力となっていきます。

この語彙の学習ですが一つ、あまり気づかれていない大切なポイントがあります。
それは、その語彙を使って簡単な短文を作ることができるかです。

一つ例を出してみます。
暇(いとま)」を辞書で引くと下記のような意味が出てきます。
1 用事のない時間。ひま。「休む―もない」
2 一時的に休むこと。休暇。「三日ほどのお―を乞う」
3 職務を離れること。辞職。また、解雇。ひま。「雇い主に―を願い出る」
4 離縁。離婚。「妻に―を出す」
5 (多く「おいとまする」の形で用いる)別れて去ること。また、そのあいさつ。辞去。「―を告げる」「そろそろお―しよう」
6 喪に服すること。またそのために出仕しない期間。
「御―になり給ひぬれば、藤壺も夜さり罷 (まか) で給ひ」〈宇津保・国譲上〉
7 ある物事をするのに空けることのできる時間。
「仮名文見給ふるは目の―いりて」〈源・若菜上〉
8 すきま。ひま。
「谷風の吹き上げにたてる玉柳枝の―も見えぬ春かな」〈夫木・三〉

こんなものを覚えようとしたら大変なことになります。
また、伝統的な学習方法では意味をノートに写すということになるでしょうが、それは時間の無駄というものです。

そうではなくて、この「暇」という語を使って簡単な短文を作れるようにする

「ちょっとそれをしているはないなぁ」

意外かもしれませんが、この程度で構いません。
逆にこれ以上高度なものを造ろうとすると、必ず挫折します。
小林は指導する際、言葉の意味ももちろん伝えますが、この簡単な短文を個々人に作らせます。

「忙しくて宿題をするいとまがなかった」(ウソつけ!その暇はあるワイ(笑)!)
「あっ、先生俺も俺も(笑)‼」(せやからウソつけ(笑)‼)
「先生、『おいとまする』はOK?」(おお、それめっちゃええやん♪!)

要は意味を覚えていることが大事なのではなく、使用語彙にまでもっていくことが大切です
仕えない語彙を身に着けていても役に立ちません。日常に使える語彙にすることが大切です。

ほかにも使用語彙を増やす方法があるのですが、それはまた後日に。

とりあえず今日の所は「使える語彙を増やす」。
これが読解の(国語の)基礎体力の重要な要素というところで話を終えたいと思います。

次回、もう一つの基礎体力とは。

国語ができる子どもを育てるために③ どんな本を読ませるべきか。

みなさん、こんにちは。大和田本校の小林です。
さて、前回の続きです。

「子どもにどんな本を読ませたらいいですか。」

こう聞かれる親御さんも多いですね。
小林の答えはいたってシンプルです。

答えは「何でもいい」です。

こう答えると親御さんたちは肩透かしにあったような反応をなされます。
きっと次のような、受験的解答を期待されているのだと思います。

「受験頻出作家の内田樹鷲田清一外山滋比古池内了といった方々の、特に新書を読めば、受験に問われる文章レベルに慣れることができ、かつ読んだことがある文章に出会う可能性が上がります。例えば内田樹なら『日本辺境論』、鷲田清一なら『わかりやすいはわかりにくい?』、外山滋比古なら『知的創造のヒント』、池内了なら『疑似科学入門』などは受験に頻出です。」(仮想的な発話ということで敬称を略しています)

こう発言すれば、「じゃあ、それらを読ませよう」となるのだと思います。
もちろん、上記はどれも読むに値する、滋味深い書籍です。読めば確実に教養が身に付きます。
ですが、「受験に出るから読む」「受験レベルだから読む」となってしまうと、読書の本質はそこではないんですね。

読みたいものは何でも手当たり次第に読めばいい。いわば乱読の勧めです。
そのためには「積読(ツンドク)」も厭わない(この「積読」が京大の英作文に出題されましたね)。読みたい本がアレコレとあって、あれもこれもと買っていったらいつの間にか読み切れていないものが「積読」になった。
もちろん程度の問題はありますが、小林はコレを悪いことだとは思いません。なぜなら乱読の為の「積読」なのですから。

ここでのポイントは乱読です。
なるべく一つのジャンルに絞らない。様々なジャンルの本を手当たり次第に読むのがいいと思います。

いろんな本を読むことは、読解の(あるいは国語の)2つの基礎体力を作ってくれます。この2つの基礎体力というのがポイントです。

2つの基礎体力?
次回はこの基礎体力についてお話ししたいと思います。

国語ができる子どもを育てるために② 大人の覚悟

みなさん、こんにちは。大和田本校の小林です。
さて、昨日の続きです。
保護者様と面談させていただいて、よくいただく質問の一つに、読書に関するものがあります。

先生、やっぱり本を読ませないとダメですか。
先生、うちの子全く本、読まへんのです。
うちの子、全然本を読まんから国語アカンのですわ。

本を読むのか読まないのか

この二者択一なら、当然読むほうがいい。それは間違いありません。
ただし、ここで親の(あるいは大人の)覚悟が必要となります。

「本を読みなさい」と言っている当の親(大人)自身が本を読んでいるか。

自分が読んでいないのに子どもに「読め」というのは虫が良すぎます。

もしこのブログをお読みいただいている方が、小さいお子さんをお持ちなら、ぜひお子さんと一緒に読書をしてあげてください。

「パパもママもいつもご本を読んでるけど、ご本を読むのは楽しいの?」
「楽しいよ。じゃあいっしょにご本を読みましょうか。」

「大人は忙しいからそんな時間はない」というのは言い訳です。
子どもだって学校にクラブに塾に、それぞれの宿題に、その他習い事に……、と忙しいのです。
大人が言い訳をするのなら、子どもの言い訳も認めなければフェアじゃありません。

親が読書する姿を見せること。これが、子どもが読書をするきっかけとなります。

「偉そうなことを言いやがって。じゃあお前は読んでいるのか。

居丈高に言うつもりはないのですが、こう思われている保護者様もおられるでしょう(ごめんなさい)。結論を言うと読んでます。

小林は往復の通勤時間を含めると半日以上を仕事に取られます。帰宅は夜12時前。その後、自身が入浴し、家族のお弁当と朝食作って……、などを終えると大体深夜2~3時(小林は主夫でもあります)。それから読書。朝10時に起きて洗い物等をして出勤しますから、読書タイムを取ることは厳しい。ですが、教えるものが学べ。教師が学びをやめるわけにはいきません。(今月だけでも、小林が読んだ(でいる)本のジャンルを列挙すると、哲学、社会学、宗教学、詩集、ビジネス書、古典、歴史、英語関係となります)。

忙しくても時間のやりくりをして何とか活字に触れる。
忙しい大人だからこその覚悟が問われますね。

次回はどんな本を読むとよいのかについてお話しします。

国語ができる子を育てるために①

みなさん、こんにちは。大和田本校の小林です。
さて、先日ヤフーニュースでショック(?)なものがありました。

 新聞や教科書などを読み取る基礎的な読解力を身に付けられないまま中学を卒業する生徒が25%にのぼることが、国立情報学研究所(東京都)・新井紀子教授らの研究チームの初調査で明らかになった。

正直「何をいまさら」と思いました。
現場に立って約20年になりますが、子どもたちの読解力の低下は身に染みて感じておりますから。

今の子はこの程度の文章すら読めない

と嘆くことは簡単です。
見放し、突き放すことも簡単です。
あるいは馬鹿にしたり「この程度のこともできんのか!」と怒ったりすることも簡単でしょう。

ですが、それではその子は救われない。
そういった子を何とかすることが我々の仕事でもあります。

これから数回にわたって、普段と違い、我が子に国語力をつけさせたいと思っている親御さんへの小林なりのメッセージをお伝えしたいと思います。親御さんへのメッセージですからいつもの問題はお休みです。かつ、ある程度大人向けの文章になることをご了承ください。

国語の勉強法

朋あり、遠方より来たる、亦た楽しからずや」と言いますね。
もっとも、「朋遠方より来る有り、また楽しからずや」の方が➀人口に膾炙してますが。
実は読み方が諸説あるのですが、前者の方が個人的にはしっくりきます。

みなさんこんにちは。大和田本校の小林です。
表題と冒頭が完全に不一致ですね(笑)。

先週は上記のような1週間となりました。2学期本科がスタートしてバタバタしだす時期です。
ともすればこころがささくれ立ちそうなこんな時に、小林の元を巣立っていった生徒たちが何人か連絡をくれ、小林にこころの平穏をくれました

三国一の果報者と言えば古いですが、「幸せ」の一語に尽きると思っています。

小林は➁一介の教師であり、彼ら彼女らの人生にしてみれば、小林との時間は一瞬です。刹那と言ってもいいでしょう。

刹那とは「ほんの一瞬」という意味ですが、その背景には刹那滅という仏教の思想があります。すべてのものは生まれたその瞬間に消滅する。受験国語の世界では古典の無常観がそれですね。

さて、その本来生起した瞬間に消滅していたはずの小林との時間を➂掬い取り、訪ねてくれる。あるいは連絡をくれる。

小林のレーゾンデートルが彼ら彼女らにはあります。

閑話休題
小林がブログを更新するときはいつも少し小難しいですね(小林と話をしてみるとそんな小難しい人間ではないということがわかるかと思いますが)。何も➃衒学趣味というわけではないのです。国語の勉強の本質の一端なのですね。このブログを読んでくれる人がいるのなら、読み進めるだけで国語力がつく。そういう意図のもとに書かれています。

今伸び悩んでいる君たちへ

夏期集中講座も終わり、国語に伸び悩みを感じている生徒はほとんど間違いなく言葉を知らない

突然ですが、クイズです。下記の言葉の意味をどれほど自信をもって答えられますか。

つじつま」「いぶかしい」「したたか」「あごを出す」「いたたまれない
しどろもどろ」「公算」「えてして」「せつせつと」「やおら

どうでしょう、すべて意味が分かりますか。実はこれらは小学校中学年(3~4年生)の教材に取られている言葉たちです。

こういった言葉を知らないと、そりゃ受験現代文なんて読むことはできません。何せ筆者(と出題者)はこれらの言葉は当然知っているだろう思って書いて(出題して)いるからです。

小林が言葉にこだわるのはこのためです。
京大に受かる生徒ですら最近の生徒は語彙が➄覚束ない。由々しき事態です。

今伸び悩んでいる君たちへのアドバイス

(1)自分がどれほどの言葉を知っているのか客観的に踏まえましょう。
(2)上記の言葉でどれか一つでもひっかかりがあるのであれば、言葉を知らないと思い知りましょう。
(3)そして、言葉の学習を始めましょう。

英単語と違って辞書的な意味を覚えるのではありません。当該語彙をつかって簡単な例文が作れるかどうか。

「彼はやおらベッドから起き上がった」

この程度の短文でいいのです。自分が仕える能動的語彙を増やすこと。
そうでなければ、いくら問題集を解いてもその解説は空理空論となるでしょう。

ヴィトゲンシュタインの私的言語論ではありませんが、他人には分からない、話者(筆者)だけにしか理解できない「私的言語」という考えは言葉の本質の一側面であると思います。それを文脈という糸でつなぎとめることで他者に通じさせることができます。ところが言葉を知らなければ、せっかく文脈というアリアドネの糸で➅紡がれたテクストが理解できない。当然、読めない→分からない→解けないという負の連鎖に陥ります。

焦ってやみくもに難しい問題集を解いてもダメ。それもしなければいけませんが、それだけではダメ。
英語でもいうでしょう、More haste less speed.って。

先生、じゃあどんな教材を使ったらいい?
これは小林まで聞きに来てください。

問 下線部➀から➅の読みと意味を答えよ。

不安になっている君たちへ

KEC近畿教育学院・KEC近畿予備校

皆さんこんにちは。大和田本校の小林です。
指定校推薦の結果が出だし始めましたね。
大和田でもうれしい声が聞かれ始めました。

受かった子たち、本当におめでとう!

君たちの3年間の努力が報われましたね。
胸を張って大学に行きなさい。
ただし、入学までに英語を勉強しておくこと。
その点KEC外語学院は日本人の先生による理論(Theory)とネイティブの先生による実践(Practice)で確実に英語力がUPします。是非ともお勧めします。

さて、広告はこの辺りにして、表題の件です。

大和田の子たちを見ていて次のように感じました。
どうやら友達が指定校推薦で合格していくのを見て、受験というものをリアルに感じられたようです。

合格・不合格

この2文字と3文字の重さを感じたようです。

不安に駆られた子たちへ。

この夏のことを思い出してみてください。
走り切りましたか。
走り切ったのであれば大丈夫。
基礎力はしっかりと身についたはずです。
過去問を解き、今の自分の実力と、合格までに足りない部分との差をしっかりと分析して、問題演習に励んでください。
「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」です。

走り切れなかった子へ。
選択肢は二つ。
やるか、②やるか

「やる」しかないですね(笑)。けど、無手勝流にやってもだめ。
走り切った子と同じです。過去問を解き自分の実力と志望校の差を見極め学習に取り組むしかありません。

小林の所には泣きに来る生徒さんがたくさんいます。
小林は泣き言を聞いてあげることはできます。嫌事小言を聞いてあげることもできます。
受験指導ももちろんできます。
ですが、君たちの代わりに勉強してあげることはできません。

勉強をしていない子は不安にもなりません。
勉強しているからこそ不安になるのです。

この不安を取り除くには勉強するしかありません。

不安を自信に変えるほどの演習量をこなすこと。
「知識が身についてから過去問を…」なんていつまでも先延ばしにして逃げないこと。

解いて解いて解きまくって、それでも不安な時、辛い時、苦しい時。
そんな時はお話をしに来てください。
小林に愚痴った後、小林が寒いおやじギャクで苦笑いをさせてあげます(笑)。

等身大の苦しみに 少し背伸びをして臨みなさい
そうすれば 昨日の自分より少し大きくなっているから

今日はメッセージを伝えたいだけなので、いつもの問題はナシです。

随分秋めいてまいりましたね。

皆さん、こんにちは。大和田本校の小林です。随分とご無沙汰しております。
生来の①筆不精と夏期集中講座と相まって更新できませんでした。
みなさん夏はどのように過ごされましたか。

さて、大和田本校でも夏期集中講座が無事終わりました。
「メッチャ頑張った!!」と思っている子もいるでしょう。
「もっとできたんちゃうかな……」と思っている子もいるでしょう。
いろんな生徒さんがいますね。

小林の予想をはるかに超えて頑張ってくれた生徒さんたちもいます。
けれども、そうでない生徒さんもやっぱりいます。
生徒たちは色々な思いを抱えて今日も自習室に来てくれています(自習室に来てくれる生徒はいいんですけどね)。
2学期はもっと自習室に来てもらえるように仕向けたいと思います。

さて、小林は夏期集中講座以外の業務の関係で、この夏に数十冊の本に目を通さなければなりませんでした。
その中で2,3ご紹介をしたいと思います。

『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子
昨年惜しくも②鬼籍に入られた渡辺和子先生のご著書です。
辛い時、苦しい時、こころの持ちようでそれをプラスに変えられるかもしれない。
言葉の力でそれを伝えようとする著書です。

もしあなたが 誰かに期待した
ほほえみが得られなかったなら
不愉快になる代わりに
あなたの方から ほほえみかけて ごらんなさい
ほほえみを忘れた人ほど
それを必要とする人は いないのだから

このような詩が紹介され(60頁)、渡辺先生の思いが込められています。
「トゲトゲしたころろを優しくしてくれる本」と言えるかもしれません。

『読書の技法』 佐藤優
現代の知の巨人の一人、佐藤優による読書法の解説本。
小手先のテクニックによる安易な速読ではなく、知となり肉となる読書法の勧めです。

重要なことは、知識の断片ではなく、自分の中にある知識を用いて、現実の出来事を説明できるようになることだ。そうでなくては、本物の年気が身についたとは言えない」(58頁)

このために筆者は高校レベルの基礎知識が重要と繰り返し説いています。読書法については小林も③一家言がありますが、その通りと力強く④肯うことができます。

『国家の品格』 藤原正彦
一世を風靡した賛否両論の本。この本のレビューはやめておきます。政治の翼が問われる内容ですので。ただ、小林は生徒に「自分の思想とは異なる本」を読むようにとは伝えています。自分の思想にシンパシーを感じる本というものは放っておいても知的好奇心があれば読むに至ります。ところが、自分の思想と異なる本はなかなか手に取ることをしません。読んでみても「違うやん、コイツ間違ってるやん」と心の中では思うものの著者に直接伝えることはできません。そのこころのよどみがいずれ知の力となります。

問 下線部➀~➃の読みと意味を答えよ。
答えは小林まで。

締め切りが近づいてきました。

文化祭等学校行事が忙しいですね。皆さん頑張っていますか、大和田本校の小林です。

「①便りないのはよい便り」と言いますが、小林の予備校時代の友人から久方ぶりに電話がかかってきました。②曰く小林の実家の近くに来たので電話してみたとのこと。10年ぶりくらいですかね。子宝に恵まれて今は親ばかをやっているとのこと。聞いていてこちらが幸せになる話でした。電話でしたが久闊を叙することができました。

さて、表題の件ですが、復習講座の締め切りが近づいてきました。
おかげさまで定員まであと数人
となりました。定員?って思われるかもしれませんが、KECは創業以来少人数制に③拘っております。一人一人密に付き合い、きめ細やかな指導を提供させていただいております。
このきめ細やかな指導ですが、今日は自由質問クラスについてのご紹介を兼ねて復習講座のご案内をしたいと思います。
KECでは卒塾生さんにアシスタントとして我々のサポートをしてもらっていますが、彼らの業務に質問対応が含まれます。もちろん平日にもアシスタントさんたちは出勤してくれています。が、大和田本校では土日に自由質問クラス専属で来てもらっているアシスタントもいます。
一人は今年京大に合格した元生徒(数学魔人)さん。
もう一人は大阪大学大学院生の元生徒(理科魔人)さんに。主に理数系の質問を対応してもらっています。身近に難関大学を合格した人からいろいろと吸収できるチャンスです。もちろん我々専任への質問も大歓迎。ドンドン質問に来てください!

そうそう、復習講座でした(汗)。
古文復習講座について。我ながらいいテキストができました。

用言・助動詞・語彙・読解と幅広く力が付く

教材です。

「えっ、そんなにやるの?ついていけへんやん」

という方。大丈夫!基礎基本からやっていきますから必ず理解できます!

コブンハウチュウゴ

という方必見です!!
受講を検討されている方は是非一度お電話ください。
☎072-883-3506
問1 下線部①を英語に直せ。
問2 下線部②、③の読みを答えよ。
(久闊を叙するは以前に書きましたね)

定期考査シーズンですね。

KEC近畿教育学院・KEC近畿予備校

皆さんこんにちは。大和田本校の小林です。
みなさん定期考査対策は順調ですか。分からないところはドンドン質問に持ってきてくださいね。自習室をフル活用しなきゃもったいないですよ。

さて、

5月いっぱい、あるいは6月上旬にクラブを引退する方へ朗報です。
まずは次の項目に当てはまらないかチェックしてみてください。

□クラブや習い事で受験勉強に遅れをとってしまった!
高1・2の復習に手が回らない!
□手早く受験の基礎を固めたい!
2ランク上の大学を目指したい!

一つでも当てはまった方

↓↓↓

英文法と古典の復習講座を開講します。
英語全8回、古典全8回。内容としては高1・2と高3初めまでの内容を一気呵成に復習します。参加費は無料なので参加しない手はないですね。

               

時間割

6月20日(火) 英語① 18:40~20:10 古典① 20:20~21:50
6月21日(水) 古典② 18:40~20:10
6月24日(土) 英語② 18:40~20:10
6月27日(火) 英語③ 18:40~20:10 古典③ 20:20~21:50
6月28日(水) 古典④ 18:40~20:10
7月1日(土)  英語④ 18:40~20:10
7月4日(火)  英語⑤ 18:40~20:10 古典⑤ 20:20~21:50
7月5日(水)  古典⑥ 18:40~20:10
7月8日(土)  英語⑥ 18:40~20:10
7月11日(火) 英語⑦ 18:40~20:10 古典⑦ 20:20~21:50
7月12日(水) 古典⑧ 18:40~20:10
7月15日(土) 英語⑧ 18:40~20:10

本講座は基礎から始め、受験の土台を築き上げるためのものです。
今日の不安を明日の希望に変えていきましょう。

申し込み締め切り日は6月10日(土)まで。詳しくは事務局(☎072-883-3506)にお電話ください。

問 傍線部の読みと意味を答えよ。