ネタを仕入れる

こんにちは。KEC高槻本校の数学・理科担当の川渕です。

通勤の電車内で,ときどき読書をしています。
ふだんは歴史物が多いのですが,たまに(?)真面目に勉強物を読むことがあります。
授業を盛り上げるには,ときにネタも必要です。

先日,地学の本を読んだ時のこと。
その中に,「太平洋プレートが移動する速さは,年8cm。これは,爪が伸びる速さと同じくらい。」という話がありました。
その翌週,中学生のテスト対策で,さっそく出番がやってきます。
生徒から「先生,ハワイって日本に近づいて来てるんやんなー」という質問が出てきました。
「“近づく”って言っても,爪が伸びる速さと同じくらいのスピードらしいよ」
「えー,ほとんど動いてないやん。遅すぎー!」
と軽く盛り上がることができました。

先の大型連休中,お付き合いで買った天皇賞の馬券が当たったことがありました。
それまで競馬に興味がなかったのですが,当たるとちょっと気になります。
1着から3着を当てる,いわゆる「3連単」だと,荒れたときには高額の払戻もあるとのこと。
例えば,昨日(5/20)の京都の第9レースでも「1,492,620円」というのがありました。

ここで,数学担当として疑問に思ったのが,3連単は何通りの投票があるのかということ。
第9レースは18頭いたので,1位~3位の決め方は18×17×16=4896通り。
ということは,全て場合に100円ずつかけると,必要な賭け金は4896×100円=489,600円。
払戻で,それ以上の金額(およそ100万円!)が返ってくるとは驚きです。

という話,教育上良くないので,さすがに,生徒に紹介する予定はありません。
上の例だと一見儲かりそうですが,そもそも,ギャンブルなんて「胴元が儲かる」と相場が決まっています。
例えば,明治維新で活躍した「岩倉具視」は下級公家でしたが,貧乏していた若い頃,屋敷で賭場を開いて稼いでいたそうです。
公家屋敷にはあまり捜査の手が伸びないのを良いことに,賭場を開いていたそうですが・・・

私は数学・理科の担当なので,このネタも,発揮する機会に恵まれていません。