優劣 その後

こんにちは。KECの塾・予備校部門,高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
高槻市内の公立中学では,いよいよ定期テスト期間を迎えます。
高槻本校は阪急高槻市駅・JR高槻駅から徒歩3分の所にあるだけあって,いろんな中学校から生徒が来ています。
下記の中学校の塾生がいますが,テスト日程がバラバラで楽しいことになっています。

この中で最もテストが早いのが高槻一中。
中3の理科のテスト範囲に遺伝が入っています。
遺伝といえば,今年から一部の用語が変わっています。
変更は今年からですが,以前から改訂の話はありました。
4年前(2017年9月14日),こんなブログを書いています。

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1週間ほど前,理科に関するニュースがありました。
中3の遺伝で習う「優性」と「劣性」。
この2つの用語が,今後,変更になるそうです。
というのも,“優性・劣性”とは特徴が“現れやすいかどうか”を表す言葉ですが,字面的に“優劣がある”かのような誤解を招きやすい表現,とのこと。
そこで,日本遺伝学会では見直しをすることになり,それぞれ「顕性」,「潜性」との表記に変えるそうです。

ということは,いずれ,教科書でも,この言葉が使われる時代が来ることでしょう。
そうなると,われわれ理科担当としても,指導の仕方を替える必要があります。
遺伝の授業をするとき,「“優性・劣性”といっても“優れている・劣っている”って意味じゃなんだよ・・・」というのは,私の中では,定番の授業の流れです。
でも,教科書が変わったら,この言い回しは使えません。

遺伝の授業で定番といえば,血液型もあります。
優劣の説明で例として取り上げられがちです。
A,B,Oと3つのタイプがありますが,このうち,A,Bが優性で,Oが劣性です。
ここでA型,といっても,AAタイプとAOタイプがあります。
例えば,AとOの両方を持っているAOタイプの場合は,優性であるAの特徴が現れることになります。

ここで,注意しないといけないのは,“優性”と“劣性”です。
あくまで“現れやすさ”を表すだけなので,Aが優性,Oが劣性といっても,A型が優れている,という訳ではありません。
決して,O型が劣っている訳ではありません。
この部分は,声を大にして説明するのが定番になっている,理科担当の川渕(O型)なのでした。

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ということで,上記のネタが使えなくなりました。
その結果,どうしたのかというと・・・
「むかしは優劣でひとネタあったのに,用語が変わったせいでネタが無くなってん」
と塾生に舞台裏を発表することになったのでした。

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