昔のセンター試験の数学で

こんにちは。KECの塾・予備校部門,高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
今年の高1からは大学入試共通テストに「情報」が始まります。
「プログラミング教育」が話題となる昨今ですが,実は,プログラミングの出題は,今に始まったことではありません。
共通テストの前身,センター試験でも出題されていた時代がありました。
ただし,数学の中で選択問題です。
例えば,20世紀の最後,2000年度の本試験,数学IIBの第6問は,こんな感じです。

2000年度センター試験本試験_数学IIB第6問

この頃は「数学」の選択問題だったので,わざわざプログラミングの問題を選択する人は少なかったようです。
でも,今の高1からそうも言っておられません。
時流に乗って私も練習してみようと思い,問題文のコードを書いてみることにしました。
穴埋めの部分に正解を入れ,あらためて書いてみるとこんな感じです。

10 INPUT “n=”;N
20 S=0
30  FOR K=2 TO N
40   FOR X=1 TO K-1
50   Y=K-X : S=S+1
60   PRINT S;”) ” ; X;Y
70   NEXT X
80  NEXT K
90 END

nの値を入力すると,x+y=1,x+y=2,・・・,x+y=nの解をすべて出力します。
数学の一分野で出題されたものなので,共通テストの「情報」のサンプル問題と比べると,シンプルな計算でちょっとあっさり(?)している気もします。
上記を,今流行りのPythonで実行してみました。

問題(2)のように,nに3を入力すると,こんな感じ。
x+y=2の解(1,1)とx+y=3の解(1,2),(2,1)が出力されています。

問題(3)のように,8を入力すると,こんな感じです。

試験の時は書き出して調べることになりますが,コンピュータに計算してもらうと,瞬く間に出てきます。
コードを書いて,意図したとおりの結果が出るとちょっと嬉しくなりますね。
今年から高槻本校ではプロクラの授業が始まったのですが,課題をクリアできて喜んでいる塾生たちと同じ気持ちになっています。

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