こんにちは。KEC高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
世間では,三連休が終わって,いよいよ夏休み。
日焼けして真っ黒な生徒が数多くいます。

三連休の最後は,海の日でした。
塾講師をしていると,夏といえば,夏期集中講座。
海は,遊びに行くよりお勉強で利用する所です。
算数や数学で食塩水が出てきたときに使う小ネタでも,海水を取り上げています。
「海水の塩分濃度って,どれくらいだと思う?」

問題集に出てくる食塩水って,だいたい,濃度が5~20%くらいの設定になっています。
そのため,海水の濃度もそれくらいだと思う生徒が多いです。
海水はいかにもしょっぱそうなので,「30%!」など,かなり濃い目に答える生徒もいます。

ところが,海水の塩分濃度は,平均で約3.5%。
問題集で出てくる食塩水よりも薄いです。
ちなみに,塩分控えめでよく話題になる「みそ汁」の塩分濃度は,1%に満たないとのこと。
身の回りの塩分は,問題集よりもずいぶん控えめになっています。

「塩分濃度が0.8%のみそ汁Aを120g,0.6%のみそ汁Bを80g混ぜて~」なんて問題を出されると,小数があるせいで,ちょっと面倒な気がします。
そのため,問題集で濃度が5%や10%の食塩水の問題がよく出るのは,出題者のやさしさ,かも知れません。
ですが,あまり身の回りにない濃度10%の食塩水,作ってみたい気もします。

厚生労働省が定める,成人男性の1日当たりの食塩の摂取量の目標値は8g。
そこで,1日の摂取量の8gの食塩が溶けた,濃度10%の食塩水を作るとします。
そのとき,必要な水の量は・・・

この問題を解くのに不安がある小学6年生の皆様には,KECの夏期特別講座「算数道場」の受講をお勧めしています。