素因数分解の思い出

こんにちは。KEC高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
私が中学校に入学した約30年前。
数学の授業で始めた習ったのが「素因数分解」でした。
例えば,120=2^3×3×5のように,整数を素数の積に分解する素因数分解。
中1のはじめということもあり,「何の意味があるのだろう・・・」と強く印象に残った単元でした。

そして,時はとんで大学時代。
電気・情報系の学科に進学した私は,思わぬところで素因数分解に出会います。
通信等の秘密を守るためには欠かせない暗号技術。
その暗号に,素因数分解が利用されているのでした。
「中1で習った素因数分解が,こんなところで出てくるなんて・・・」と,ちょっと感動した覚えがあります。

塾の先生になって,その感動をネタにしようとしたのにびっくりしたのが,素因数分解を「中3で習う」ということ。
私が中学生のころとは,カリキュラムが変わっていたのでした。
「数学が世の中の役に立っている」例として「中1で習う」素因数分解が利用されていることを伝えたかったのに,残念です。

それが,この度,指導要領の改訂に先だち,中1に素因数分解が戻ってきました。
個人的にはうれしい(?)のですが,生徒の皆さんにとっては大変です。
素因数分解に限らず,いくつかの単元で学年が下りてしまいます。
割合の一部が小5から小4,速さの一部が小6から小5,統計的確率が中2から中1に移行します。
四分位数や箱ひげ図に至っては,学校をまたいで高1から中2に移行します。

算数・数学は,下りてくる単元が多いので,これまで以上に内容が難しくなることが予想されます。
早めの対策が必要です。
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こういった通信に,暗号技術が使われています。