余裕が・・・

こんにちは。高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
11月27日生まれなので,惜しくもへびつかい座になり損ねました。

今週,10月2日(火)~6日(土)は,KECの本科休講期間になっています。
働き方改革の流れで設定されているのですが,今年は大変です。
地震,大雨,台風など,さまざまな事情で休講になった分の振替授業を行っています。
今年は災害が多いので振替が多く消化が大変なのですが,10月に日程の余裕があって助かっています。

余裕といえば,大学入試の定員厳格化の影響は大きいです。
私立大学は他の大学と併願して受験する学生がほとんどなので,合格者の全員が入学するとは限りません。
そのため,辞退者を見込んで定員以上の合格者を出すのですが,入学者を定員ぴったりにするのは難しいです。

それなら,余裕をもって多めに入学者を取りたいのが人情ですが,昨今の情勢は,定員厳格化の流れになっています。
三大都市圏の大規模大学に生徒が集まるのを防ぐ目的とのこと。
入学者が基準を超えた場合,国から大学への補助金をカットすることで定員の厳格化を図っているそうです。

3年前までは定員の120%まで許容されていたのが,2年前(平成28年度)は117%,昨年(平成29年度)は114%,今春(平成30年度)は110%まで,と,徐々に厳しくなってきました。
さらに,来春は入学定員の100%を超えるとペナルティ,という話だったのですが,これは,実施見送りになったそうです。
先月,ニュースになっていました。

受験生にとっては,ちょっと朗報,ではありますが,今春と同じような厳しさが続くのは間違いありません。

私立大学志望者は,一般的に,秋に公募推薦で滑り止めを抑えておき,2月の一般入試で本命を受験し,ダメなら3月に後期入試を受ける,というパターンを取る生徒が多いです。
以前は,後期まで粘って逆転合格,という生徒も結構いたのですが,今春は,大変でした。
定員厳格化の影響か,後期になると,ほとんど合格者が出ません。

例えば,近畿大学を例にとり,平成27年度と平成30年度の一般後期入試の結果を比較すると,以下の通りです。

27年度 12,099名受験 → 1,885名合格
    合格率15.6%

30年度 15,084名受験 → 731名合格
    合格率4.8%

国公立大学では後期入試自体が減っていますし,とにかく,大学入試は早く決着していかなければなりません。

それなら,次に受験生になる高2,高1生も,余裕をもって早めの受験勉強を開始してほしいところ。
KEC高槻本校では,10月8日(月)から授業を再開します。
体験希望の方は,ぜひ,KEC高槻本校までお問い合わせください。