こんにちは。KEC高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
いよいよ大阪府公立高校一般入試が近づいてきました。
入試といえば,受験生にとって気になるのが倍率。
KECのブログでも紹介されています。
高槻市内の公立高校に限ると以下の通りです。
|
定員 |
出願 |
倍率 |
三島 |
360 |
421 |
1.17 |
槻の木 |
240 |
305 |
1.27 |
高槻北 |
360 |
407 |
1.13 |
芥川 |
360 |
427 |
1.19 |
阿武野 |
240 |
270 |
1.13 |
大冠 |
320 |
377 |
1.18 |
|
次に,三島,槻の木,高槻北高校の過去3年の倍率の推移を見てみます。
|
2016 |
2017 |
2018 |
2019 |
三島 |
1.23 |
1.55 |
1.10 |
1.17 |
槻の木 |
1.42 |
1.03 |
1.33 |
1.27 |
高槻北 |
1.12 |
1.34 |
1.32 |
1.13 |
これらの表,表している事実は1つですが,感じ方は人それぞれです。
三島高校を例にすると,昨年よりは倍率が上がりましたが,2年前,3年前よりは低いです。
私としては,生徒に受かって欲しいので「倍率が高くならなくて良かった・・・」と思うのですが,当の受験する生徒は,そうも言ってられません。
倍率よりも,「定員を超えた人数」に目が行くようです。
「421-360=61人も落ちるやん!」と考えてビビる生徒もいます。
倍率よりも実数の方が数字が大きいので,インパクトがあるようです。
数字の表し方で印象が変わってしまうことは,いろんな実験でも確かめられているそうです。
次に,高槻北高校を見てみます。
昨年より倍率が0.19下がりました。
実数でいうと,昨年は定員360人に474人出願,今年は同じ定員に407人出願しています。
定員を超えた人数で比較すれば,114人から47人に,67人減りました。
約59%の減少です。
割合は,何を「もと」にするかで値が大きく変わります。
「倍率が0.19下がった」というより「不合格者が59%減る」という方が,ずいぶん少なくなった気がします。
こんな感じで,印象をいろいろと変えてみましたが,でも,実際には,公立高校に合格する数は決まっています。
表し方を変えても,気分は変わりますが,合格者数は変わりません。
倍率をいじって遊びましたが,結局は
「倍率は関係ありません。自分の力を発揮すれば受かります!」
と生徒を送り出すことが恒例になっています。
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