移行措置

こんにちは。KECの塾・予備校部門,高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
今年,休校があったり夏休みが短くなったり,なにかと大変ですね。
さらに,中学生は来年度から学習指導要領が変わります。
英語が難しくなったり,数学では統計が増えたりするのが有名ですが,理科も地味に変わります。
今年は移行措置期間なので,いろいろ影響が出てきています。

例えば,生物分野の場合。
さっくりいうと,これまでは中1で植物,中2で動物と分けられていたのですが,新課程では,植物と動物を混ぜて指導する形になります。
現課程 中1:植物,中2:動物
新課程 中1:植物と動物の外部,中2:植物と動物の内部

高槻市内の中学1年生は,理科を生物分野から習う場合が多いです。
現行の中1理科の教科書の「植物の世界」の単元では,「花のつくりとはたらき」→「葉・茎・根のつくりとはたらき」→「植物の分類」と進みます。
このうち,2番目の「葉・茎・根」の“植物の内部”がほとんどなので,新課程では大部分を中2で習うことに。
現行の教科書を使っている中1生は,蒸散や光合成,維管束などをとばして学習することになります。

ただ,せっかく教科書に載っているのに,本当にとばすのかどうか気になるところ・・・
そこで,テスト勉強をしていた中1の塾生に「理科はどこを習っているの?」と聞くと,「なんか,葉・茎・根はとばして,シダ植物とかやっている・・・」との返答。
「テスト対策プリントを用意するのがちょっと大変だな・・・」と思いつつも,事前に調べた通りに事が進んでいると知って,ちょっと嬉しかったのは秘密です。

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