勉強の秋

こんにちは。KECの塾予備校部門・高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
秋も深まり肌寒くなってきました。
体調はいかがでしょうか。
私は少し寝不足気味です。

さて,秋といえば,勉強の秋。
塾講師たるもの,教養を深めなければなりません。
そこで,先日の休みの日,妻に連れられ,京都国立博物館に行ってきました。
中世の女流文学を専門にしている妻が,特別展の「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」を見たかったそうです。

私は文学が苦手なので,正直なところ,内容があまりわからなかったのですが,勉強になることもありました。
三十六歌仙とは,平安時代に挙げられた和歌の名人36人だそうですが,その中でも古株の「柿本人麻呂」は,平安より前,飛鳥時代の宮廷歌人。
中3の国語の教科書(光村図書)にも,次の和歌が載っています。

東の野に炎の立つ見えてかへり見すれば月傾きぬ

平安時代には「歌聖」として神格化されたそうです。
神格化された結果,歌会で,人麻呂の絵姿が飾られたりしたとのこと。
「人麻呂影供(ひとまろえいぐ)」というそうで,人麻呂の絵姿を飾ることで,和歌の上達に霊験があると考えられていたそうです。

そういえば,最近,高槻本校の中3数学では「三平方の定理」の演習をしています。
三平方の定理といえば,別名,ピタゴラスの定理。
ここはひとつ,人麻呂影供の考えを活用してみましょう。

歌会では無いですが,教室でピタゴラスの絵姿を上げておけば,みんな,図形が得意になるかも知れません。
ということで,塾生たちを少しでも賢くするために,夜中にピタゴラスの画像を検索していたら・・・
ふと振り返ると,月が傾いていたのでした。