十の位が同じ2桁の掛け算

こんにちは。KECの塾・予備校部門,高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
連休も残り少なくなりました。
皆様,いかがお過ごしでしょうか。
私は,休みを利用してワクチンの接種をしました。
前回はファイザーだったのですが,今回はモデルナ。
接種後,一時は体温が38℃まで上がって苦しみましたが,あっという間に平熱に戻り無事でした。

さて,今回は,計算の工夫の話です。
塾生のほとんどは10代ですが,十の位が1どうしの2桁の数のかけ算は,工夫をすると,あっという間にできます。
例えば,15×13の場合。
15×13
=(15+3)×(13-3)+5×3
=18×10+15
=180+15
=195

こんな感じで,片方の一の位をもう片方に渡してその積を求め,一の位どうしの積との和を求めると良いです。
10をかけるのは簡単なので,慣れると暗算で計算できるようになります。
長方形の面積で表すと,こんな感じです。

図ではなく,式で説明すると・・・
2桁の自然数を10a+b,10a+cとおきます。
2数の積は,以下の通りに変形できます。
※中3で習う乗法公式を使います。
(10a+b)(10a+c)
=100a2+10a(b+c)+bc
=10a(10a+b+c)+bc
10a+b+cが一の位を貰った方,10aが一の位を渡した方,bcが一の位の積を表しています。

実は,上の説明でお察しの通り,十の位が1に限らず,同様の工夫が可能です。
例えば,私の副反応時の体温38℃と平熱時の36℃を掛け合わせる(?)とこんな感じです。

38×36
=(38+6)×(36-6)+8×6
=44×30+48
=1320+48
=1368

この計算の練習をしたくなった人のために,練習用プリントを作りました。
ぜひご活用ください。
数が大きくなってくると,中3で習う乗法公式の方が楽な気もするのですが,いろんな計算方法を混ぜて使うのも,また,楽しいものです。

十の位が等しい2桁の数のかけ算

通常授業は,5月6日(金)より再開します。


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