1つのキャンパス内に10学部を擁しさまざまな研究も行っている京都産業大学。
KEC近畿予備校の受講生の多くも京都産業大学を受験します。
今回は、京都産業大学の国語の出題傾向と対策をご紹介します。
<公開日:2022/06/30>
**出題方式**
・制限時間=80分
・オールマーク(記述なし)
・大問の数=8題
(1=中文(200~300語) 2=長文(500~600語) 3=同意文の選択
4=会話(長い) 5=文整序 6=中文の空所補充 7=文法・語法
8=語彙力 (大問8の語彙力問題は、2022年からの変更)
・配点=100点
**出題傾向 概要**
京産の英語は、近大や龍谷と違って、推薦と一般で問題が大きく異なります。
推薦では、「2科目(英国or英数)を90分で解く」というパターンで大問は4題。
一般入試では、80分で大問が8題と、時間も量も2倍近くに増えます。
推薦では、文法問題が「3点×15問で45点」と100点満点の約半分を占めますが、一般入試の文法問題は同じ15問ですが、配点は1点。代わりに長文が2題で33点と3分の1を占めます。さらに大問5と6も読解力の問題で、22点が加わり半分以上になります。また大問3と4も読解力は求められるので、読解力の比重が公募に比べてかなり高くなります。
このように、内容も、量も推薦と一般でかなり異なるので、対策を立てる時には注意が必要です。
**出題傾向 大問別**
〔1〕中文
*配点*
(配点12点 2点×6問)
*出題内容*
200~300字程度の中文の空所補充問題。語彙力はそれほど高くはなく、平易~標準レベルと言っていいでしょう。文章が短いので、内容が取りづらいようであれば、最初から「二度読み」するつもりで取り組んでも、時間を圧迫するようなことはないかと思います。
〔2〕長文
*配点*
(配点21点 3点×7問)
*出題内容*
上記の〔1〕の長文に比べて長くなります。同じく、平易~標準レベルと言えます。
しかし、「平易~標準」とよく赤本などにも記載されますが、それはあくまで大学受験全体を見て、「比較的、平易~標準」ということなので、当たり前ですが、決して楽勝で問題が解けるということではありません。特に京産をチャレンジで受ける場合は、この長文の〔1〕と〔2〕は苦戦することも予想されます。
よって、推薦入試が終わったらすぐに、つまり合否の結果を待たずにすぐに、一般の対策を始めることを強く勧めます。
〔3〕同意文選択
*配点*
(配点8点 2点×4問)
*出題内容*
提示された文とほぼ同じ意味の文を選択する問題。
頻出の構文(例えば、比較、仮定法、関係代名詞など)や、頻出の熟語などの知識が必要とされることも多いです。「文法的な間違いを指摘する」のではないので、選択肢も全て文法的には正しいです。意味が一致するものを選ぶということを取り違えないようにしましょう。
ちなみに、近大の大問4に類似の問題があるので、それをやってみるのもいい対策になります。
〔4〕会話文
*配点*
(配点16点 2点×8問)
*出題内容*
比較的長めの会話の空所を埋める問題。
会話の決まり文句は、ある程度は覚える必要はありますが、それらを踏まえた上で、会話の流れを重視して問題を解くようにしましょう。会話の流れとは、つまり会話の前後関係になります。特に前後の「後」を軽視しないように取り組んで下さい。
〔5〕文整序
*配点*
(配点10点 5点×2問)
*出題内容*
与えられた1~2行の英文に対して、選択肢がどの順番になるかを答える問題。
解く時のヒントになるのが、
①「代名詞(が何を指しているか)」
②「マーカー」です。
マーカーとは、「論理の展開を示す接続詞や副詞のこと」で、but, however, for example, moreover, in additionなどのことを言います。例えば、選択肢に「in addition=さらに」があると、何かがあって「さらに」となるので、これが最初に来ることはあり得ない、などと考えていきます。もしこういうマーカーが語彙的に弱いと思う人は、優先的に覚えるようにして下さい。
〔6〕中文の空所補充
*配点*
(配点12点 3点×4問)
*出題内容*
与えられた4~6行程度の文章を読んで、最後の空所に入る語句や文の一部を選択する問題。
文法ではなく、読解力を問われる問題です。上記の〔5〕同様に論理力を問われます。過去の出題の一例として、「月は見かけの大きさが変わりますが、これは公転の軌道が円ではなく楕円だからです」という文が与えられていて、空所には「地球からの距離が最も近い時が、一番大きく見えます」というものを選ぶ、などです。「距離が近いから、当然大きく見える」という「論理的に当然」というものを、しっかり選ぶことが出来るようにして下さい。
〔7〕語彙力
*配点*
(配点15点 1点×15問)
*出題内容*
一つの文に、空所が2か所(一部3か所など)という出題パターンが基本。
時制、関係詞、比較、仮定法など、幅広い文法と、語法が問われます。
大学入試に対応した問題集(ネクステ、ヴィンテージ、スクランブルなど)を、夏の終わりまでに、2周もしくは違う問題集を2冊やっていることが望ましいです。そして、9月以降は単元別ではなく総合問題が解けるように計画的に学習を進めていきましょう。
〔8〕語彙力
*配点*
(配点6点 1点×6問)
*出題内容*
前年(2021年)までは、発音問題だったが、2022年から語彙の問題に変更。
「下線部と意味が最も近いものを選択せよ」というタイプの問題。下線部は、やや語彙レベルが高いものもあるが、選択肢は「甘い」と言えます。普段から、単語帳を使って語彙力アップに努めましょう。
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