京都、滋賀に加え、2015年、大阪府茨木市にもキャンパスを構え、大阪府、兵庫県からの受験生も増やしている立命館大学。
滋賀県、大阪府の阪急沿線にも、教室があるKEC近畿予備校の受講生の多くも立命館大学を受験します。
今回は、立命館大学の英語の出題傾向と対策をご紹介します。
<公開日:2022/06/13>
**出題方式**
・制限時間=80分
・大問の数=5題
(1=長文、2=長文、3=会話文、4=文法、5=語彙力)
・方式=完全オールマーク
(つまり記述問題なし。※一部の特殊な方式を除く)
・配点=120点(が基本)
立命館の英語の問題は、小問の配点も全て決まっています。(後述)
「文系は120点満点、理系は100点満点」が基本ですが、○○方式や○○型などで100点~200点で変動します。その場合も、いったん120点満点で算出した後、それぞれの配点に換算。
例:「120点中の84点なら、100点換算で70点、150点換算で105点」
ちなみに、
「文系:英120、国100、社100」
「理系:英100、数100、理100」
が基本の配点となります。
全ての学部、全ての方式で統一の問題。
(※一部の特殊な方式を除く)
**出題傾向 概要**
配点は上記のように120点。そのうち「長文が2題で60点」「長文以外が3題で60点」つまり、長文とそれ以外でちょうど半分ずつとなっています。したがって、立命館を志望する場合は、長文も文法も会話も、全てまんべんなく学習する必要があります。
立命館の長文の大問1には、「正しいものは1、間違っているものは2、どちらとも判別できないものは3」という独特の出題があり、過去問に取り組む初期の段階では対応にとまどうことも多いと思います。しかし実際は、この大問1よりもむしろ他の問題、例えば大問2の「空所補充」問題などのほうが、得点の差が開くことが多いです。
以下に、大問別の詳細を紹介します。
**出題傾向 大問別**
〔1〕長文
*配点*
(配点29点 ①4点×4問、②2点×5問、③3点×1問)
*出題内容*
問題の種類は以下の3種類。
①内容の理解・・・「本文を読んで、正しいものを選ぶ」というよくある問題。
②内容の理解・・・先述の通り「正しいもの=1、間違っているもの=2、どちらとも言えないもの=3」の問題。
③本文の要旨を問う問題
*KEC近畿予備校の立命館担当の考察と対策*
①内容の理解
本文中のどこかに解答の根拠が書かれているので、それを元に答えるようにすること。正解率が低い人は、まずは「どのパラグラフに書かれているか」を見つけるようにしてください。答え合わせをする時には、本文と和訳と解説を何度も見直しをして、「本文の第○パラグラフの、○行めに書かれているので、正解は○となる」ということを、自分が納得出来るまで読み返すようにしましょう。納得出来ない時は、先生に質問するようにしてください。
②内容の理解
「どちらとも言えないもの=3」が、最初は紛らわしいと感じると思います。基本的な考え方は、「本文に明確に書かれていて正しい=1」「本文に明確に書かれていて間違い=2」「本文に書かれていない=本文からはどちらとも言えない=3」となります。
自分の主観で答えるのではなく、あくまで「本文に書かれていること」を元に回答すること。
何度も同じ問題を解いているうちに、違いが分かってくるようになります。
〔2〕長文
*配点*
(配点31点 ①2点×8問、②3点×5問)
*出題内容*
問題は以下の2種類。
①空所補充・・・いわゆる「長文中のカッコの中を埋める」問題。
②指示語・・・長文中のit / this / theyなどが指しているものを答える問題。
*KEC近畿予備校の立命館担当の考察と対策*
①空所補充
立命館に限らず、多くの大学で出題される問題。この問題を苦手にしている受験生は多いです。よって、まずは「自分だけが苦手なのではない。多くの人が苦戦するだろう」と思うことも大切。
過去問を解く時には、以下の2点を心がけてください。
1点目は、「空所の前後を良く読むこと!」
何を当たり前のこをを言っているんだろう、意外に「前後の後」の部分を軽視しているケースをよく見かけます。空所の「後」を強く意識して読みましょう。
2点目は、「安易に選択肢を見ないこと」
これは、入試本番というより、「訓練として」という意味合いになります。「空所にいれるのは、選択式ではなくて、記述式だ」というつもりで、選択肢を見る前に自分で解答を考える(書いてみる)という練習をしてみましょう。その後、選択肢を見る前に自分が書いた答えが、選択肢の中にズバリ見つかることが理想。この訓練をすると、こういう空所補充の問題に強くなるので、ぜひおススメです!
②指示語
「指示語が何を指しているか」の問題の正解率が低い場合は、普段から指示語が出てくる時に、「このitは何を指しているんだろう?」と考える習慣をつけることをお勧めします。
みなさんは、英文を読んでいて「they」を見かけ時に、即「彼ら」と頭の中で日本語に機械的に変換してませんか? 実際は女性を指しているかも知れないし、モノを指しているかも知れない。このように実際の出題になっていなくても、普段から何を指しているか考えることが、文の構造を考える上でも有効なので、望ましいです。
〔3〕会話文
*配点*
(配点24点 3点×4問×2)
*KEC近畿予備校の立命館担当の考察と対策*
2016年以降に、短い会話文問題が消滅して、長い会話文のみになりました。短い会話文問題の場合は、会話の決まり文句を問われるケースも多いですが、長い会話文の場合は、会話の流れを問われています。流れとはつまり「前後」のことなので、上記の長文の対策と同じで「後」を軽視しないように注意。長文よりも比較的易しい問題が多いので、ここで取りこぼさないようにしてください。配点は1問で3点もあるので、なおさら慎重に!
〔4〕文法
*配点*
(配点16点 2点×8問)
*KEC近畿予備校の立命館担当の考察と対策*
関係詞、比較、仮定法、時制、などなど特にこの分野というより、広くまんべんなく出題されます。文法の問題集の中で、まずは「単元別」になっているタイプ(スクランブル、ヴィンテージ、ネクステなど)を、高3の1学期から夏の終わりまでに2冊、もしくは2周するようにしましょう。9月以降は、「単元別」から「総合問題タイプ(桐原書店の英文法ファイナル:標準編など)」の問題集に切り替えてください。結局はこの総合問題タイプが解けないと、入試では歯が立たないことになります。
〔5〕語彙力
*配点*
(配点20点 2点×5問×2)
*KEC近畿予備校の立命館担当の考察と対策*
パっと見ると文法問題にも見えるが、純粋に語彙力を問われる問題。空所補充タイプと下線部の同義語を問われるタイプと2パターンあるが、実質的には同じと考えてOK。単語帳などで語彙力を増やすことに努めるのはもちろんだが、「文脈から推測する力」もある程度は求められる。
普段、「長文などを読んでいて、分からない単語があるとすぐ調べる」という人は、とても良い習慣とも言えるが、調べる前に「前後から推測する(出来れば書いてみる)」、その後に調べて自分の推測がどの程度合っていたかを比べてみるという作業をやってみましょう。語彙力アップの一つの方法として有効なので、おススメです。
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