池の周りをまわる

こんにちは。KECの塾・予備校部門,高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
春期講習が終わり,小中学生にはテストの返却を始めています。
補習が必要な塾生には順番に実施しています。
塾生だけでなく,私も春期講習の問題を振り返ろうと,ある数学の問題について考えてみました。
2人が池の周りをまわる,いわゆる旅人算です。
恒例のScratchでコードを書いて再現してみました。
 

 
2台のUFOが池の周りをまわるのですが,軌跡が赤色のUFOが速く緑色のUFOが遅いです。
同地点から同時に出発して逆方向にまわると,そのうち2台は出会います。
 


 
このとき,「2台が進んだ道のりの和は,池の周りの長さと等しく」なります。
※道のりをわかりやすくするために,池よりやや外側に軌跡を描いています。
 

Scratch 3.21.0


 
同地点から同時に出発して同じ方向にまわる場合は,速い方が遅い方に追いつきます。
 

 
このとき,「2台が進んだ道のりの差が,池の周りの長さと等しく」なります。
※道のりをわかりやすくするために,速い方は徐々に外側に移動しています。
 

Scratch 3.21.0


 
逆方向にまわる場合はイメージしやすいのですが,同じ方向の場合は少しイメージし辛いようす。
チョークで追いかけっこしようとしたこともあるのですが,なかなか難しいです。
そこで,動画でわかりやすくしてみました。

算数,数学の問題は,プログラミングで再現しやすいものが多いです。
現実に比べれば,すごく単純化された状況になっているからです。
速さの問題をするとき,塾生によく
「この人たちはな,分速80mで歩き続けるねん。」
「信号があろうが,イヌに吠えられようが,何があっても分速80mをキープするねん。」
「出会いそうになったり,追いつきそうになったりしても,絶対に速さを変えへんねん。」
と言って問題をイメージ(?)してもらっていました。
今後は,他の方法でも伝えていこうといろいろ工夫をしています。

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分身

こんにちは。KECの塾・予備校部門,高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
いよいよ春期集中講座が近づいてきました。
塾探し,予備校探しをする人が増えるこの季節。
高槻本校にもおかげさまで体験生がたくさん来ていて,忙しい日々を過ごしています。
あまりにも忙しくて「分身出来ないかな・・・」と思った私は,思い余って,反復横跳びをしてみました。
・・・さすがに分身出来なかったので,恒例のスクラッチでコードを書いて謎のUFOに頑張ってもらいました。

始めの1往復は1秒で,2往復目は1/2秒で,3往復目は1/2秒の1/2の1/4秒,4往復目は1/4秒の1/2の1/8秒・・・
と,往復するたびに所要時間を1/2にしながら,それを100回繰り返すコードを書きました。

理論上,100往復目にかかる時間は2の100乗分の1秒で,およそ100の30乗分の1秒,すなわち,1000兆分の1秒のさらに1000兆分の1の時間で往復することになります。
しかし,実際にはそんな短時間で往復できないので,どこかでUFOは速さの限界に達しています。

※もし限界に達していなかったら,1+1/2+1/4+1/8+…は2に収束するので,100往復するのにかかる時間は2秒未満のはずですが,動画をみると100往復に20秒以上かかっています。

こうして限界まで頑張ったUFOですが,分身するのはなかなか難しかったようです。

さて,イベントが目白押しの高槻本校では以下の講座の受講生を募集中です。

新高3無料公開講座[3/22(火)最終]

新中1スタートダッシュ講座[3/24(木)開講]

■春期集中講座(小学生中学生高校生)[3/24(木)開講]

プロクラ体験教室[3/27(日)]

■小学英語1か月体験[4/8(金)以降]

おかげさまで多数の問い合わせをいただいている高槻本校では,分身する代わりにミルク先生と協力しながら対応をしています。
この機会に,KEC高槻本校の各種講座を体験してみたい・・・という方は,ぜひ,KEC高槻本校までお問い合わせください。
講座によっては限界に近づいていますので,ご興味がございましたら,お早めにお問い合わせください。

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Love Formula

こんにちは。KECの塾・予備校部門,高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
先日,2月15日のこと。
アシスタントとこんな会話をしました。
「先生,奥様からチョコレートを貰ったんですか?」
「貰ったで」
「やっぱりハート形ですか?」
「いや,ふつうの形やで」

個人的には,あまりハート形が好きではありません。
食い意地が張っている私としては,ハート型のあのへこんだ部分が苦手です。
へこんだ部分があると,なんとなく損をした気分になるのです。
そんなハート形のことが気になったので,3月14日を前にして調べてみました。

調べてみると,ハート形を表す式があるそうです。

という式で,海外では「The Love Formula」と呼ばれているとのこと。
せっかくなので,恒例のスクラッチでコードを書いて描いてみました。
 


 
このハート形,面積について,面白い性質があります。
なんと,単位円と面積が同じです。
つまり,この式でできるハート形の面積は,半径1の円の面積と同じπになります。


 
ただ,ハート形の方が原点から遠い点を通過するので,例えば,四角形の箱に入れるとしたら,ハート形の方が大きい箱が必要になります。
 

Scratch 3.21.0

【面積についての補足】
The Love Formulaの式をyについて解くと,ハート形の向かって右上(心臓でいうと左心房)の部分を表す式はy=x^(2/3)+√(1-x^2)…(1),右下(左心室)の部分はy=x^(2/3)-√(1-x^2)…(2)になります。
ハート形の右半分の面積を求めるためには上の式(1)から下の式(2)を引いてから積分しますが,この場合,(1)と(2)の差が2√(1-x^2)になります。
これは,円の面積を求めるときの式と同じなので,ハート形と円の面積は同じになることがわかります。

Scratch 3.21.0

ということで,ハート形はかさ張るわりには面積が大きくないことがわかりました。
ただ,本当にハート形のチョコレートを貰った時は,文句を言ってはいけません。
感謝の気持ちを忘れないことが,なにかと円満になる秘訣です。

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■春期集中講座(小学生・中学生・高校生)受講生募集中!

研修を受けました

こんにちは。KECの塾・予備校部門,高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
先日,コーチングのプロフェッショナルの認定証を頂きました。
KECでは講師のトレーニングも充実しており,業務の合間をぬってさまざまな研修を受けています。

研修といえば,1月末にプロクラのトレーニングも受けました。
2月から体験会を実施していますが,ご要望にお応えして3月も追加で開講します。
席に限りがありますので,ご希望の方はお早目にお申し込みください。

プロクラだけでなく,春期講習の新小4,新小5新中1新高1受講料無料で受講できます。
塾・予備校をお探しの方は,ぜひ,この機会に受講をご検討ください。
いずれの学年もプロクラも,トレーニングを受けたコーチングのプロフェッショナル講師が担当しています。

プロクラ体験教室・第2弾!

こんにちは。KECの塾・予備校部門,高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
なにかと忙しくてブログの更新が滞っていました。
中3や高3の受験生の質問に答えたり,動画の撮影をしたり,補習を実施したり・・・
英検の1次試験の結果が返ってきたので仕分けもしています(2月14日に発送予定)。
また,新中1スタートダッシュ講座が始まり,多くの新規生が来てくれて盛り上がっています。

そして,プロクラの無料体験教室も盛り上がりました。
おかげ様で,2月13日(日)の体験会は満席です。
ということで,体験教室の第2弾を開催します。

2月27日(日),3月13日(日)の実施です。
ご興味のある方は,ぜひ,お問い合わせください。
ちなみに,KECにはYouTubeチャンネルがあります。
私やミルク先生,???先生の動画もあるのでよかったら見てください。

新中1スタートダッシュ講座は,3月開講クラスもあります。

プログラミングの研修で

こんにちは。KECの塾・予備校部門,高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
高3生や中3生が受験を迎えるこの季節。
一方で,新しく入学する塾生が増えています。
2月が忙しいのは毎年恒例ですが,塾生に配ったキット〇ットのあまりを食べながら頑張っています。

さて,創立48年の伝統あるKECでは,時代の変化に伴い新しいコンテンツを次々と導入しています。
先日は,プロクラの研修を受けてきました。
4月開講に向けて,無料体験会の受講生を募集中です。

※上記日程の一部は定員に達していますが,2月後半からも体験会を実施予定です。

久しぶりにプログラミングをして刺激を受けた私は,スクラッチでコードを書いて実行してみました。

見覚えのあるシルエットができました。
KECでは,高校生向けにatama+も導入しています。
こちらの体験も随時可能です。

さて,このコード。
atama+のサイトにある数式(x2=-1/2y3+y+3/2)を打ち込んだだけだと,こうなります。
なんか変ですね。

スクラッチの座標の設定で,頭の部分が小さくなってしまいます。
そこで,今回は,座標に合わせて式を変換しました。
手計算で式を考えました。

先日,研修を受けたプロクラの研修でも,コードはパソコンに打ち込みますが,作品を作るための設計図は手書きで作るそうです。
デジタルコンテンツはいろいろありますが,自分の考えをまとめるには手書きも重要ですね。
ということで,KEC伝統の新中1スタートダッシュ講座では,ノートの書き方も指導します。
受講生絶賛募集中です。

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プロクラ体験教室【高槻本校】

こんにちは。KECの塾・予備校部門,高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
昨日,今日と共通テストですね。
今年の国語の古文では,「とはずがたり」が出題されていました。
高槻本校の高校国語担当の先生は,大学院で「とはずがたり」の研究をして博士の学位を取得したそうで,懐かしそうに本文を読んでいました。

さて,古文からいきなり現代らしい(?)話になるのですが,高槻本校では,新年度より「プロクラ」を新規開講します。
開講に先駆けて,2月より無料体験教室を実施します。
以下のような案内物を1/17以降配布していきます。

この機会に,ぜひ,受講をご検討ください。
尚,高槻本校のプロクラの担当者は,博士(文学)の妻がいる修士(工学)の川渕です。
よろしくお願いします。

他にも,2月から各種講座を開講します!
■新高校3年生(現高校2年生) リスタート講座
■新中学1年生(現小学6年生) 新中1スタートダッシュ講座

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ニュートン法

こんにちは。KECの塾・予備校部門,高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
高校生のテスト期間が近づいてきました。
数学IIで最後に習う項目は微分・積分。
微分ではグラフの接線を求めたりしますが,今回は,その接線についてのお話です。

「接線を求めて何が嬉しいのかな・・・」と高校時代の私は思っていたのですが,大学生になってその活用法を知りました。
例えば「ニュートン法」というものがあります。
方程式の解を反復計算で求めるアルゴリズムです。
こんなイメージで計算していきます。

方程式をグラフにすると,x軸との交点が解を表します。
ここで適当なx=x1でグラフ接線を引き,x軸との交点をx2とします。
つぎに,x=x2でグラフ接線を引き,x軸との交点をx3として・・・
を繰り返していくと,求めたい解に近付いていきます。
これを利用すると,例えば,y=x2-nのグラフから√nの近似値を求めることができます。
反復計算はコンピュータが得意とするところ。
そこで,恒例の(?)スクラッチでコードを書いてみました。

繰り返し部分にややこしそうな数式がありますが,これは,x=aにおけるy=x2-nの接線とx軸との交点を計算する式です。
これが漸化式になっていて,求まった値を次々代入することで√nに近づいていきます。
実行すると,こんな感じになります。
 


 
高校数学は,後半になるにつれ応用例が増えてきます。
大学で理工系に進むと、たいてい微分・積分が必修です。
KEC高槻本校では,冬期講習から始まる「リスタート数学」で数II,数Bの復習をし,2月から数IIIを開講します。
この機会に数学の反復学習をしたい方は,ぜひ,KEC高槻本校にお問い合わせください。

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個別指導でも競争意識!?

みなさん、こんにちは!

KEC近畿教育学院・予備校 石山本校の小原です。

 

KEC石山本校では、小学生向けの授業として集団授業だけでなく、

個別指導・グリムスクール・プログラミング、小学英語など様々な授業があります。

その中で、個別指導の算数とグリムスクール両方に通っている

小学生3年生の生徒がふたりいます。

 

グリムスクールは数人で行う授業で、且つ対戦型の作戦もあるので、

負けると次は「もっと頑張って読んでこよう!」、「漢字をもっと覚えよう!」

と競争意識も芽生えます。

ただ、このふたりは個別指導でも競争意識が芽生えているようです。

ふたりは別々の曜日に通っていますが、もう一方がどこまで進んだか気になっている様子。

一方が頑張って先に進んだら、自分も追いつけ、追い越せとなっているようです。

 

もちろん、自分のペースを大切にしてくれてよいのですが、

身近に目標とする人がいるとやる気もアップしますよね。

 

もうすぐ冬期講習です。ふたりの熱気があれば、熱い冬期講習になりそうです。

 

 

KEC近畿教育学院・予備校

石山本校

ユークリッドの互除法

こんにちは。KECの塾・予備校部門,高槻本校の数学・理科担当の川渕です。
先日,高1数学の授業で「ユークリッドの互除法」を取り上げました。
2つの自然数の最大公約数を探す方法の1つで,ざっくりいうと,割り算を繰り返すことで求める方法です。
繰り返し計算するのはコンピュータが得意とするところで,恒例のScratchでプログラミングするとこんな感じです。

2020年度の京都産業大学の入試で出題された「1591と1517の最大公約数を求めよ」という問題も,一瞬で答えが出せます


 
数学の授業では手計算をするのですが,やり方さえわかれば後は計算だけの問題なので,いまひとつ,盛り上がりに欠ける単元です。
そこで,難関の国立大学でユークリッドの互除法を使う問題はないか・・・
と探したところ,見つけました。
2019年(平成31年)度の東京大学の入試で出題されています。
東京大学の公式サイトに入試問題が載っています。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/undergraduate/e01_04.html
数学(理科)の第4問が,互除法を使う問題です。

東大の入試問題は,いろんな予備校のサイトに掲載されています。
そちらの方が解答・解説もあって便利です。
ただ,公式サイトの問題は,実際の問題冊子をそのままPDF化したようで,それもまた興味深いです。
たとえば,数学の問題冊子には,問題だけでなく「計算用紙」としてほぼ白紙のページがあります。
平成31年度の数学(理科)だと,問題が6ページ(大問1問ごとに1ページ)に対し,計算用紙のページは12ページ。
なんと,計算用紙が問題の倍もあります。

大学側も,それくらい計算用紙が必要だということで用意しているのでしょう。
やっぱり,数学は手を動かさなければいけません。
という話を,小学生の頃から繰り返し指導しています。
小中高一貫指導のKECが得意とするところです。