こんにちは!KEC近畿予備校の藤原です
大阪に本部を置き、奈良・和歌山・広島・福岡にもキャンパスを構える近畿大学。2026年度の一般入試志願者数は174,436人(延べ)で、2年連続の過去最多となり、私立大学の中でも全国トップの志願者数です。2026年4月には看護学部も新設され、16学部になりました。
KEC近畿予備校の受講生の多くも近畿大学を受験します。今回は、2027年度入試(2026年11月〜2027年2月実施)に向けた近畿大学の英語の出題傾向と対策をご紹介します。
<最終更新日:2026/10/28>
この記事のポイント
- 試験時間は60分、大問は7題、全問マーク(記述なし)
- 難易度は「平易〜標準」。勝負は処理スピード×基本の正確さ
- 2027年度入試では、英語の出題形式の変更は発表されていません
- 2027年度の主な変更は時間割(2限・3限)、法学部の英語外部試験利用方式、TOEFL iBTの換算基準など
- 公募推薦は11/21・22または12/5・6、一般前期A日程は1/30・31
1.出題方式(試験の概要)
| 項目 |
内容 |
| 試験時間 |
60分(英語は1限目:11:00〜12:00) |
| 大問数 |
7題 |
| 解答方式 |
完全オールマーク(記述問題なし) |
| 配点 |
100点が基本(小問ごとの配点は非公表) |
| 予想配点 |
長文以外は各2点/長文は各3点(長文の最後の2問だけ4点) |
| 他教科との関係 |
文系の「英・国・社」、理系の「英・数・理」は、いずれも各60分・100点 |
| 推薦と一般 |
公募推薦も一般入試も、出題形式は同じ(医学部医学科は別問題) |
2.2027年度入試の変更点と日程
英語の出題形式は変わる?
近畿大学が2026年3月31日に発表した「令和9年度(2027年度)入学試験の変更点」には、英語の問題形式の変更は含まれていません。例年どおりの形式(60分・大問7題・マーク式)を前提に対策を進めましょう。詳細は「入試ガイド2027」「入学試験要項」で必ず確認してください。
英語・受験科目に関わる主な変更点
| 項目 |
変更内容 |
| 時間割 |
2限が13:00→13:20開始、3限が14:40→15:00開始に。英語の1限(11:00〜12:00)は変わりません。 |
| 法学部(一般前期A・B) |
「英語外部試験利用方式」を新設。スタンダード方式の結果と、英語外部試験のみなし得点(4技能すべて受験したものに限る)を合算して判定します(400点満点)。 |
| TOEFL iBT |
外部試験利用制度の換算基準を変更。2026年1月21日以降の受験分は新しいスコアで換算します(下表)。 |
| 看護学部(一般前期A・B) |
試験科目を変更し、「英語+数学または国語」で判定する「看護学部独自方式」を新設。「2科目判定方式・英語必須型」は廃止されます。 |
| 理工学部(推薦・一般公募) |
「数理重視方式」を新設(数学または理科の得点を2倍にして英語との総合点で判定)。「高得点科目重視方式」は廃止されます。 |
| 産業理工学部(B日程) |
試験日が2/11・12から2/13・14に変更されます。 |
| 試験地(A日程) |
大宮会場を追加、宮崎会場は廃止されます。 |
TOEFL iBTの換算基準(外部試験利用制度)
| みなし得点 |
2026年1月20日以前の受験 |
2026年1月21日以降の受験 |
| 100点 |
72 |
4 |
| 85点 |
55 |
3.5 |
| 70点 |
42 |
3 |
※2024年11月以降に受験したスコアが対象です。英検など、その他の資格の換算表は「入試ガイド2027」で確認しましょう。
試験日程
| 入試区分 |
試験日 |
主な対象学部 |
出願期間(消印有効) |
| 推薦入試(一般公募) |
2026/11/21(土)・22(日) |
法・経営・建築・薬・情報・生物理工・工・短大 |
11/1〜11/14 |
| 2026/12/5(土)・6(日) |
経済・理工・文芸・総合社会・国際・農・産業理工 |
11/1〜11/28 |
| 一般入試・前期A日程 |
2027/1/30(土)・31(日) |
全学部(医学部は1/31) |
入試要項で確認 |
| 一般入試・前期B日程 |
2027/2/11(木)・12(金) |
経済・理工・総合社会・国際・農・看護 |
入試要項で確認 |
| 2027/2/13(土)・14(日) |
法・経営・建築・薬・文芸・情報・生物理工・工・産業理工・短大 |
※医学部・看護学部など、上記以外は別日程の場合があります。学部別の日程・出願期間は、必ず公式の入試ガイド・要項で最終確認してください。
3.出題傾向(概要)
近大の英語は、会話・文法・語彙・長文とまんべんなく出題されます。
問題のレベルは「平易〜標準」で、語彙も標準的なものがほとんどです。極端な難問や、見たこともない語彙が出るわけではありません。「頻出問題だ!」「これはよく出る!」と言われる内容を、しっかり押さえることが合格への近道です。
大問の構成
| 大問 |
形式 |
小問数 |
| 〔1〕 |
会話(A・Bの2つの会話の空所補充) |
6問 |
| 〔2〕 |
中文の空所補充 |
6問 |
| 〔3〕 |
文法 |
8問 |
| 〔4〕 |
同意文の選択 |
4問 |
| 〔5〕 |
語彙力(定義に合う語) |
5問 |
| 〔6〕 |
整序英作文 |
8問 |
| 〔7〕 |
長文 |
8問 |
※2026年度公募推薦(2025年12月実施)の小問数です(受験塾の速報による非公式の情報)。年度によって多少前後することがあります。この小問数だと、予想配点(長文以外37問×2点+長文6問×3点+長文最後の2問×4点)でちょうど100点になります。
時間配分の目安
60分で大問7題とボリュームがあるので、時間配分が重要です。過去問演習では、次の配分を目安にしましょう。
| 大問 |
目安時間 |
| 〔1〕〔2〕 |
合わせて10分以内 |
| 〔3〕〜〔6〕 |
それぞれ5分程度 |
| 〔7〕長文 |
15〜20分 |
| 見直し |
5〜10分弱 |
4.大問別の出題傾向と対策
〔1〕会話
どんな問題? 比較的長めの会話文の空所を埋める問題です。ホテルや友人との会話など、日常的な場面が中心です。
対策 平易な問題も多いので、取りこぼさずしっかり得点したい大問です。「長め」とはいえ、各文自体は短めです。
- まず上から下までざっと通読
- もう一度上から読み直しながら問題を解く
この2度読みの方が会話の流れをつかみやすく、正解率が上がります。
〔2〕中文の空所補充
どんな問題? 短文ではないが長文とも言えない「中ぐらいの文」を読んで、空所を埋める問題です。
対策 次の手順がおススメです。
- 本文を読む前に、選択肢の品詞をチェック(名詞・動詞・形容詞など)
- 本文の空所の前後を見て、「明らかに名詞が入る」「明らかに動詞が入る」などが分かるものは、ここである程度絞る
- そのうえで本文を読んで解いていく
①②で見当がつかないものもありますが、分かるものだけで構いません。この作業をするだけで、解くのがぐっと楽になります。
〔3〕文法
どんな問題? 標準的な文法問題です。時制・前置詞・接続詞・語形変化など、高校英文法が幅広く出題されます。
対策 いま使っている問題集を、高3の9月までに2周(もしくは2冊)している状態を目指しましょう。
- 9月まで:単元別の問題集で基礎を固める
- 9月以降:総合問題タイプの問題集に取り組む
この流れで、中〜長期の計画を立てて学習しましょう。
〔4〕同意文の選択
どんな問題? 文が1つ提示され、「この文と最も近い意味になる文を4つから1つ選びなさい」という問題です。
対策 提示された文にはやや難しい語彙や熟語が使われることもありますが、選択肢は標準的です。提示文が完全には分からなくても、選択肢を読んである程度推測する力が必要です。
復習のコツ:提示文に知らない語彙があるのはOK。でも選択肢に知らない語彙があるのはNG!選択肢を優先的に復習しましょう。
〔5〕語彙力問題
どんな問題? (a)と(b)の2つの文が提示されます。(a)は「その単語の定義」で、英語を英語で説明した文(英和辞典ではなく英英辞典のイメージ)です。
対策
- 解き方の基本は「(a)を見て解く」→「(b)は確認のため」
- (a)だけで分からない場合は、(b)も見て解いてOK
- ただし過去問演習では、「訓練として(a)だけで解けることを目指す!」気持ちで取り組もう
- 電子辞書の多くには英英辞典も搭載されています。この大問の対策として、時々使ってみるのもおススメ
〔6〕整序英作文
どんな問題? 日本語の意味に合うように、語句を並べ替えて英文を完成させる問題です。標準的な問題が中心です。
対策
- SVを中心に文を組み立てる
- SVが2組になる問題も多いので、選択肢の中で「どれが接続詞(の働きをする語)か?」を考え、「SV+接続詞+SV」の形を意識する
- 解答は記号でも、解くときは必ず実際の英文を書く習慣をつける(記号だけだと文全体の構造を見落としやすく、見直しもしにくくなります)
〔7〕長文
どんな問題? 400〜500語程度の長文です。関関同立が900語前後であることを考えると、約半分の長さです。文化・科学などの説明文がよく出題されます。
対策 内容的にも「平易〜標準」です。普通にしっかり本文を読んで、しっかり選択肢をチェックしましょう。設問は「第○段落を読んで、内容と…」のように段落を指定しているので、取り組みやすい形式です。
要注意:「内容と合っているもの」を選ぶ問題と、「内容と合わないもの」を選ぶ問題があります。うっかりミスに気をつけましょう!
5.入試までの過ごし方
公募推薦と一般入試は出題形式が同じです。公募推薦で間違えた問題の復習が、そのまま一般入試の対策になります。
- 過去問は時間を計って通しで解く:「60分・大問7題」のペース感覚を体に染み込ませましょう。
- 間違えた問題の復習を最優先に:特に〔4〕〔5〕は選択肢の語彙、〔6〕は英文を書いて構造を確認します。
- 直前期は新しい問題集に手を広げない:文法・語彙の取りこぼしをつぶすことが、いちばんの得点アップにつながります。
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